手術で難聴を回復させる

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手術で難聴を回復させる

内耳や聴神経に異常がない場合には、手術で聞こえの悪さを回復させることができます。とくに、慢性中耳炎や耳硬化症などが難聴の原因と判明している場合には、早めに手術を受けることがすすめられます。

 

手術で回復可能な難聴の原因
  • 原因疾患・・・手術方法
  • 慢性中耳炎・・・鼓室形成術
  • 外傷による鼓膜や耳小骨の障害・・・鼓室形成術
  • 耳硬化症・・・アブミ骨手術
  • 聴神経腫瘍・・・聴神経腫瘍摘出術
  • 外骨腫・・・腫瘍摘出術
  • 外リンパ瘻(ろう)・・・内耳窓閉鎖術

 

人工内耳術

 

人工内耳は、失われた内耳の働きを代用する器械です。内耳の障害による高度な難聴の場合、両耳とも補聴器を使用しても効果がない感音難聴の人などが対象となります。

 

ただし、聴神経自体が委縮していたり、脳に異常がある場合には、手術をしても聴力は取り戻せません。器械を通した音は、正常な状態とまったく同じに聞こえるわけではなく、訓練も必要となります。

 

耳の手術の進め方

 

手術はおもに耳の後ろを切開しておこない、1〜2週間の入院が必要となります。

 

原因疾患が明らかになり、手術で回復が可能と判断
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全身の健康状態をチェックし、麻酔や手術の負担に耐えられるかを調べる
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入院・手術
全身麻酔を行い、耳の後ろを切開していきます。患部に近い部分の毛髪を剃ることもあります。手術は耳用の顕微鏡で患部を確認しながらおこないます。
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退院後は定期検診で聴力の回復を確かめます。

 

なお、耳の手術を成功させるには、非常に精密な技術力が必要となります。手術の成功事例が多い病院ならばより安心することができます。厚生労働省では、手術を受けられるための施設基準を公開しており、目安にすることができます。

 

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