発作が起こっていないときの薬の使用
発作が起こっていないときでも、医師から薬を使うように言われました。それはどうしてでしょうか?
症状がないときに薬を使うのは抵抗がある患者さんも多いですが、それはぜんそくという病気の性質上仕方のないことです。
ぜんそくは、気道に慢性の炎症が続いている病気です。その炎症によって生じるさまざまな反応によって、気道の筋肉が収縮したり、粘膜がむくんだり、分泌液が増えたりした結果、空気の通り道が狭くなって発作が起こります。
そして、発作がおさまって症状がなくなっても、炎症反応はずっと続いていて、気管支の内部は荒れて過敏なままになっています。ほんの小さな刺激から、いつ発作が起こるかわからない状態が続きます。
したがって、発作がおさまって大丈夫のようにみえても、長期管理薬と呼ばれる吸入ステロイド薬で、気道の炎症を抑える必要があります。
もう発作が起きないから平気だと思って、自分の判断で薬の使用を中断するのはやめましょう。かかりつけの医師の指示に必ず従い、処方された通りに薬物療法を続くていくことがたいせつです。
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