Q.ぜんそくの原因が職場の環境にある場合、転職するしかありませんか?

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ぜんそくの原因が職場にある場合

職場環境のせいでぜんそくを発症しました。転職するべきでしょうか?また、労災保険は適応されますか?

職場にある特定の職業性の物質によって起こるぜんそくは、「職業性ぜんそく」と呼ばれます。お菓子屋やパン屋、製粉工場、獣医、看護師・医師、解体業や金属加工業など、さまざまな職業にみられます。

 

ぜんそく持ちの患者さんでも、職を選ばず何でもやってきた人がいますが、ぜんそくを悪化させる可能性を考えれば、上記のような職場は避けたほうが賢明といえます。(ただし、実際の職場環境は入ってみなければ判らない部分も多いです。)

 

しかし、既に働いており、ぜんそくの原因を調べた結果、職場に原因があったというケースも多いでしょう。すぐに転職して新たな職場に移ることができれば問題は解決できますが、就職活動もなかなか大変です。

 

そこで、まずは作業環境を整備してもらえないか、または配置転換を申し出て、原因物質(湿気やホコリ、有機溶剤など)を避けることができないかを上司に相談してみましょう。上司に相談しにくいときは産業医に話す方法もあります。いずれにしても、まずは職場にぜんそくという病気をわかってもらうことが重要です。

 

保証についてですが、ぜんそくは労災にはならないので、労災保険は適応されません。ただし、職場環境がとても劣悪で、従業員の多くが同様の症状を訴えている場合は、職場の環境との因果関係を明確にできれば状況が変わる可能性があります。保健所などに相談してみましょう。

 

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