発作時の呼吸を楽にする腹式呼吸のやり方
腹式呼吸を身につけておくと、発作のとき呼吸が楽になるみたいですが、どうやるのですか?
ふだん私たちは、胸郭と横隔膜を動かしながら、胸式呼吸・腹式呼吸の両方を行っています。しかし、ぜんそくの発作が起こると、空気の通り道が狭くなるので、呼吸が制限されます。
すると、吐ききれずに残ってしまった空気が肺を膨らませてしまうので、胸郭の動きが圧迫されます。こうなると胸式呼吸が制限されるので、腹式呼吸に頼らなくてはならなくなります。
そこで、前もって腹式呼吸のコツをつかんでおけば、ぜんそく発作のときも効率のよい呼吸になって、楽にすることができるようになります。「腹式呼吸って難しそう・・・」と思うかもしれませんが、何度か練習を繰り返せば誰でもできるようになります。
- 鼻をかんで、空気の通りをよくしておきます。胸や腹を締め付けているものがあれば緩めましょう。体をリラックスさせてから、あお向けに寝て、両ひざを立てます。
- 右手をへそのあたり、左手を胸に乗せると、呼吸に合わせて胸や腹が動くのがわかります。その動きを覚えておきます。
- 口を軽く閉じ、鼻からゆっくりと深く息を吸い込みます。このとき、下腹をできるだけふくらませてください。左手で胸が動かないのを確認します。
- 口をすぼめて、吸ったときよりも時間をかけてゆっくり息を吐き出します。意識して腹筋を使って下腹をへこませながら吐き出します。左手で胸が動かないのを確認します。
- 2〜4を繰り返します。吸い込んだ息を、急いで吐かないようにして、吐き出すときにお腹で背中を押すような意識をもつのがコツです。
腹式呼吸は、腹筋や背筋を鍛える体操をすることで、より効果が期待できます。
スポンサード リンク