「EBM」の考えに基づく治療が大切

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「EBM」の考えに基づく治療が大切

最近の医療では、「EBM=Evidence Based Medicine」という考え方が広まっています。これは、確かな根拠に基づく医療という意味であり、医師の経験や勘だけで治療をすすめるのを控えるというものです。

 

EBMが成り立つ要素には、

 

1.科学的な根拠のある医療であること
2.医師の知識や技量が十分に高いこと
3.患者さんの利益になるような要望に応える治療であること

 

の3つがあり、患者さん自身もある程度は病気に関しての知識をもっていることが必要となります。

 

 

がんの治療は、病院の医師と患者さんの意思疎通、コミュニケーションが十分でなければスムーズに移行することができません。ひと昔前までは、がんの告知をせずに治療をすすめていくという手段もとられていましたが、現在ではこのような方法はおそらくとられていないでしょう。

 

患者さん側も病状を詳しく理解し、十分に納得したうえで治療方針を決定していきます。医師に任せっきりというのではなく、少し積極的になることも大切です。

 

医師に確認したい事項

肺がん,症状,喫煙,原因,治療法,検査

 

がんの治療を進めていくうえで、以下の点は最低でも確認しておきたいところです。自分はどんな病状で、どんな治療法が適しているのか、副作用があるかないかは重要なことです。

 

■肺がんのタイプはどのようなものなのか?
肺がんには、発生した部位や組織型の違いなどによって治療法も変わってきます。中心型肺がん・末梢型肺がん、小細胞肺がん・非小細胞肺がんの違いを確認しておきましょう。

 

■治療法は合ってるか?
受けている治療法よりももっと良い治療法があれば誰でも良いほうを選ぶようになります。病状や健康状態などからみて、これから行う治療法は本当に適しているのか、または、科学的に根拠がある方法なのかをたずねてみましょう。

 

■肺がんの病期は?
現在の肺がんの進行状況も知っておくとよいでしょう。進み具合は病期であらわされます。

 

■治療の副作用にはどのようなものがあるか?
治療を行っていくと、必ず合併症や副作用があらわれてきます。事前にどんな副作用が出るのかを聞いて対策をしておきましょう。知っておくことで心に余裕をもたせることもできます。

 

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肺がん治療のための病院の選び方
病院の選択方法はいくつかありますが、まずは身近な診療所へ行き、それから紹介状をもらうという方法が有効です。治療成績のよい医師にめぐり会えることがカギとなります。
がんの受診は家族も同行します
はじめて診察を受けるときには、いくつかの注意事項に気をつけておきましょう。また、がんの疑いで受診するときは、家族にも同行してもらうようにします。
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高額な治療費を軽減する制度
肺がんの治療は高額になることが予想されます。こうした医療費の負担を少しでも軽くしたり、税金を控除できる制度を知っておくとよいでしょう。
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高額な費用を少しでも抑えるために、確定申告により医療費控除を受けてみましょう。この際、交通費や入院費用に含まれる食事代などは控除されます。
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入院治療のための必要な手続きの仕方や、必要なものについて解説しています。身の回りの人に応援を頼んで、負担を軽くしていきましょう。
会社員は傷病手当金を利用する方法も
サラリーマンなどの会社員の方は、がんなどの大きな病気にかかると、仕事にも支障がでてきます。病気休暇に切り替えて、傷病手当金をもらう方法があります。