会社員は傷病手当金を利用する方法も

スポンサード リンク

会社員は傷病手当金を利用する方法も

有給休暇から病気休暇に切り替える

 

会社員の人は、肺がんなどの大きな病気にかかると、仕事のことをまず考えることもあるかと思います。上司に正直に話すことを考えると、異動させられたり、解雇させられたりする不安が付きまとうことになりそうです。

 

 

ただ、仕事の遅れはあとから取り返しがつきますが、病気の治療はいましかできません。将来のことや家族のことを考えると、まずはがんを治すことに重点を置いたほうがよいといえるでしょう。

 

 

がん治療のために仕事を休む場合は、有給休暇や病気休暇を使うことになります。有休の場合、原則として理由を告げる必要はありませんが、休める日数に制限があります。病休の場合は、有休より長く休むことができるため、ゆっくりと治療に充てることができますが、診断書の提出が必要となってきます。

 

 

どちらの方法で休暇を取るのかは自由ですが、一般的には、はじめは有休を使い、後から病休にする人が多いようです。

 

 

また、休業補償として給与が出ないときには、傷病手当金をもらうことも考えておきましょう。傷病手当金は、社会保険や組合保険に加入している人であれば請求することができます。その際は、診断書などを提出することになります。

 

 

傷病手当金は基本給の約60%

 

入院のために長期間休む場合や、手術後に体力が回復するまで休む場合などは、有給休暇ではむずかしくなります。

 

そこで、病気休暇をとることになりますが、そうなると今度は給料のことが気にかかります。

 

 

病気療養のために仕事を休まなければならないとき、休業補償として社会保険などから傷病手当金が給付されます。これは生活費を保障するもので、休み始めて4日目から支給されますが、その額はおよそ基本給の60%ほどになります。

 

 

ただし、会社によっては病休でも給料が支給されたり、何割かは出るなどの規定があるところもあるため、傷病手当金は減額されます。傷病手当金は給料が出ないときに補うために支給されるものだからです。

 

 

なお、傷病手当金の支給期間は、社会保険では発病から18ヶ月(1年半)という規定があります。これは18ヶ月分の傷病手当金が支給されるというのではなく、発病からの期間なので間違わないように注意しましょう。

 

詳しくは近くの社会保険事務所や健康保険組合に聞くようにするとよいでしょう。

 

スポンサード リンク

会社員は傷病手当金を利用する方法も関連エントリー

肺がん治療のための病院の選び方
病院の選択方法はいくつかありますが、まずは身近な診療所へ行き、それから紹介状をもらうという方法が有効です。治療成績のよい医師にめぐり会えることがカギとなります。
がんの受診は家族も同行します
はじめて診察を受けるときには、いくつかの注意事項に気をつけておきましょう。また、がんの疑いで受診するときは、家族にも同行してもらうようにします。
「EBM」の考えに基づく治療が大切
がんの治療は勘や経験ですすめるのではなく、確かな根拠に基づいた「EBM」という考え方で行うのが通例となっています。医師と相談してよりよい治療が受けられるように努めましょう。
「局所療法」と「全身療法」について
肺がんの治療には、肺がんの病巣に攻撃する「局所療法」と、全身に影響させる「全身療法」とに分けられます。
肺がんの保険適用と治療費用について
治療を受ける際には、健康保険の適用の有無により、治療費用にも大きく差が出てきます。どのような費用がかかるのかを覚えておきましょう。
高額な治療費を軽減する制度
肺がんの治療は高額になることが予想されます。こうした医療費の負担を少しでも軽くしたり、税金を控除できる制度を知っておくとよいでしょう。
医療費控除には交通費も含まれる
高額な費用を少しでも抑えるために、確定申告により医療費控除を受けてみましょう。この際、交通費や入院費用に含まれる食事代などは控除されます。
肺がんの治療期間のめやす
治療方法ごとの肺がんの治療期間のめやすを紹介しています。入院の場合は短期間で済むこともあります。
入院治療のための準備
入院治療のための必要な手続きの仕方や、必要なものについて解説しています。身の回りの人に応援を頼んで、負担を軽くしていきましょう。