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がんの保険適用と治療費用について
保険適用外の治療は全額自己負担となる
治療方針を決める際には、これから行う予定の治療に健康保険が適用されているかどうかを確認することが大切です。一般的に普及している治療法や治療薬には、健康保険が使えることが多いのですが、もし、保険適用外の場合は、自己負担がそれだけ大きくなってしまいます。
研究段階の治療法やまったく新しい治療を行うときは、原則として全額を負担しなければなりません。治療費用は莫大な額になりがちなので、事前に詳しく検討しておく必要があります。
治療にかかる費用の種類
■保険適用内の治療費・・・診察や検査、一般的な治療法が該当します。自己負担分が治療費の一部となります。
■保険適用外の治療費・・・未承認の抗がん剤の使用、粒子線療法、免疫療法などが該当します。これらは原則として治療費の全額を自己負担となります。
■それ以外の費用・・・入院中の食事代や医療機関への交通費なども全額自己負担となります。
肺がん治療費の負担のパターン
■保険適用内の治療を受ける場合
治療費(保険適用内、一部自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
※なお、保険が適用される保険診療と、保険が適用されない保険外診療とを併用する場合は「混合診療」と呼ばれます。混合診療は原則として行えないようになっていますが、一部例外もあり診療できるケースも増えてきているために、保険適用外と併用した治療を受ける場合も紹介します。
■混合診療が認可されている場合
治療費(保険適用外、全額自己負担)+治療費(保険適用内、一部自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
■混合診療が認可されていない場合
治療費(保険適用外、全額自己負担)+治療費(保険適用内、全額自己負担)+治療費以外の費用(全額自己負担) となります。
保険適用外の治療を受ける場合は、原則として保険適用内の治療についても健康保険が使えなくなります。つまり、すべて自己負担となってしまうので注意しましょう。
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