食道がんにかかりやすい人とは?
酒、タバコ、熱い飲食物を好む方は要注意!
食道は、食べたものが直接通るために、細菌やウイルスなどの影響を受けやすい部位といえます。吸った空気や煙にも触れるので、さまざまな刺激を受けていると、がんも起きやすくなってしまうと考えられます。
そして、食道がんの危険因子としてもっとも指摘されているのが、酒とタバコです。
お酒は、体内で分解される途中にできる「アセトアルデヒド」という物質が有害です。”頭痛”や”吐き気”などの悪酔い症状を引き起こすだけでなく、がんの危険因子にもなっているのです。
とくに、お酒に弱いという人は、アセトアルデヒドを分解する酵素がうまくはたらいていません。日本人の約4割は、お酒に弱いタイプともいわれています。飲まない方は心配ありませんが、酒に弱いのに飲んでいる方はもっとも危険です。
タバコの場合、食道がんだけでなく、肺がんの原因としても知られています。毎日20本以上吸っている方はとくに注意です。消化器にも悪い影響を与えています。
さらに、熱い飲食物による刺激も見過ごせない要因です。熱いものを冷まさずに食べると、食道はやけどを負ってしまい、粘膜を傷つけることになります。その結果、がんになりやすい下地をつくってしまいます。
これらのがんは、「扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん」といい、日本人の食道がんの9割以上を占めています。
食道の他の病気からがんになる場合も
はじめから食道に病気がある人は、食道がんにもかかりやすいといわれています。リスクとなる病気には、
- 逆流性食道炎
- バレット食道
- アカラシア
があります。これは「腺(せん)がん」というタイプの食道がんで、欧米人に多いがんです。
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