食道がんと生活習慣の関係

食道がんの発生には、地域差があることが分かっています。この差の原因ははっきりとは分かっていませんが、地域ごとの生活習慣の違いが、発生率に影響していると考えられています。

日本では、食道がんの発生率が高いのは、北海道、東北地方、関東地方、奈良、鹿児島などがあります。なぜ差ができてしまうのか考えられる要因として、寒い地域では、強い酒や熱い食事をとる機会が多いためであるとされています。

熱い地方でも、その土地の酒や塩辛い食事などの名産品があると、やはり食道がんの危険因子となってしまいます。

世界を見ても、食道がんの多い国が存在します。フランスやブラジルでは、ワインを水のような感覚で飲んでいるので、発生率も高くなっています。中国でも、老酒のような強い酒を飲んでいたり、タバコをよく吸う習慣が広まっていまるので、同じような結果になっています。

また、野菜をあまり摂らない地域も、食道がんとの関わりが指摘されています。中南米や南アフリカなどでは、野菜が不足している背景もあり、食道がんが多くなっています。

ストレスは、さまざまな病を引き起こす原因にもなっていますが、食道がんには直接は関係がないとされています。しかし、ストレスは体の免疫系に影響を及ぼし、胸の痛みなどの症状としてあらわれることがあります。

がんには直接ならなくても、食道の炎症などの病気の原因にはなります。これが引き金となり、将来的にはがん化する可能性も否定できません。よって、ストレスも間接的な要因となっているといえます。

スポンサードリンク