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日常生活を送る上での注意点

無理をしないで体調を整える

 

子宮がんの治療が終わって退院すると、ひと段落つきます。しかし、すぐに入院前のような生活に戻れるわけではありません。

 

患者さんの体力や健康状態、手術の方法や切除した範囲によっても違ってきますが、万全な体調に戻るまでには2ヶ月以上かかります。

 

さらに、リンパ浮腫や排尿障害などの後遺症が残ることがあるので、それらの対処も行わなければなりません。

 

ただし、すぐに復帰しようとして無理をするのは体によくありません。入院生活で腹筋や足の筋力も落ちているので、運動をしすぎるのは負担がかかってしまいます。

 

「ゆっくり少しずつ」のペースを守って、スポーツや仕事復帰などのタイミングは医師に相談しながら始めましょう。

 

日常生活の再開の目安

 

家事 退院後1週間
入浴 術後1〜3週間
スポーツ 術後1ヶ月半〜2ヵ月
性生活 術後2ヵ月〜3ヶ月

 

術後のおりもの、出血に注意しておく

 

子宮がんの手術後1ヶ月〜2ヵ月は、おりものや出血が続くことがありますが、少量であればまず問題はありません。しかし、おりものに悪臭がある場合や出血が増えたりすれば、感染症などが心配されるので早めに医師に相談してください。

 

また、手術でぬい合わせた部分が赤くはれて、かゆみや痛みを伴うことがあります。もともとケロイド体質の人は、はれがなかなか治まらないこともあります。

 

通常はアレルギー治療薬の服用で対処しますが、形成外科で再形成手術を希望する患者さんもいます。

 

定期検診は必ず受ける

 

治療が終わった後も安心はできません。がんには再発や転移の可能性が残されているからです。
子宮がんの再発・転移

 

再発や転移を早い段階で見つけるためには、定期検診が欠かせません。面倒だと感じることもあるかもしれませんが、自分の体を守るためには必要なことです。

 

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