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リンパドレナージュの効果とは
子宮がんの治療でリンパ節を切除したり、放射線療法でリンパの流れが悪くなっている場合は、リンパ浮腫を予防するためにマッサージでリンパ液を誘導していく方法があります。
このセルフマッサージは「リンパドレナージュ」と呼ばれています。「ドレナージュ」とは、排出や排液といった意味を持つフランス語で、「リンパドレナージュ」を直訳すると、「リンパ排出法」という意味になります。
リンパドレナージュを受けるためには、エステサロンやマッサージ店などを探してみましょう。札幌、東京、大阪、名古屋、福岡などの主要都市では、リンパドレナージュ専門のサロンも登場してきています。
最近では、むくみの解消以外にも、下半身の痩せや足痩せ効果を目的としたコースが人気です。また、美容だけでなく、リフレクソロジーやヒーリングなどの癒しの効果を目的にしている女性も多くいます。
リンパドレナージュを自分で実践するには、リンパ浮腫の専門知識があるセラピストの指導を受けるようにしましょう。
まずはスキンチェックから
リンパドレナージュを行う前には、皮膚の状態を確認しなければなりません。
以下のポイントをチェックしていきましょう。
- 熱っぽくないか
- 発疹、傷、虫刺され、かゆみなどがないか
- 皮膚の色が赤くなっていないか
- リンパ液がもれていないか
- 他に気になった様子はないか
リンパドレナージュの方法
リンパドレナージュを行うときには、「ずらす動き」と「流す動き」を覚えていきましょう。強い刺激は与えず、ゆっくりやさしく刺激を与えるようにしていきます。
ずらす動きには、皮膚のやわらかさを取り戻し、細胞にたまったリンパ液がリンパ管に吸収されるのを促す効果があります。手のひら全体で円を描くように皮膚をゆっくり動かします。圧力の調整は2段階に分けて行いましょう。
流す動きにも、細胞にたまっているリンパ液の流れを促す効果があります。圧力は一定に保ちながら、手のひら全体で、むくみのある部分を包むようにして皮膚を動かします。
リンパドレナージュは自宅でくつろぎながらでも行えるのがメリットです。毎日続けていれば、リンパ浮腫の改善にとても有効です。
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