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排便障害とは

子宮がん,後遺症,排便障害,便秘,腸閉塞

 

排尿障害と並んで術後に起こりやすい後遺症が、排便障害です。排便障害には、便秘と便失禁に大きく分けられますが、それ以外にも腸の機能障害、腸閉塞、下痢などの症状が出ることがあります。

 

便失禁とは、便意をがまんできずにもれてしまうことをいいます。自分が意識しなくてももれている場合があります。

 

このなかでいちばん悩んでいる人が多いのが便秘です。したがって、ここでは便秘を中心に解説していきたいと思います。

 

便秘の原因と症状の現れ方

 

まず、手術を経験されていない一般の方の便秘の場合、腸の働きに原因があるとされます。食事や生活習慣、運動、ストレスなどの要因が腸に影響を与えることがわかっています。

 

一方、子宮がんの手術を受けた方は、手術によって腸の働きをコントロールする神経の一部が損傷され、腸のぜん動運動が低下することによって起こります。また、術後の体力低下や放射線治療の影響もあるとされます。

 

便秘と一言で言っても、その症状はさまざまです。排便回数が週2回未満と少ない、便意を感じない、便が硬い、残便感がある、便の量が少ないなどがあります。

 

便秘の解消と治療法

 

ほとんどの場合で便秘は、食生活の改善、生活習慣の見直し、運動、薬で快方に向かいます。

 

食事は決まった時間に栄養バランスを考えてとります。とくに食物繊維は不足しやすいので、意識してとるように心がけましょう。ただし、食物繊維のとりすぎは、腸閉塞を引き起こす原因にもなります。

 

適度な運動も便秘の解消に役立ちます。ウォーキング、ストレッチ、ヨガなどは自分の体力に合わせてできるのでおすすめです。

 

薬については、便をやわらかくするマグネシウムが入った緩下剤や、センナエキスや漢方で腸のぜん動運動を活発にするものがあります。

 

なかなか便秘が治らないときは、無理をしないで医師に相談してみましょう。トイレでいきみ過ぎると、尿もれになったり、痔になってしまうことがあります。

 

  • 食事は規則正しく栄養を考えて
  • 適度な運動を心がける
  • 生活のリズムを整えて、睡眠不足に注意する
  • 水分をこまめにとる
  • 自分に合った薬を服用する
  • なかなか改善しないときは医師に相談してみる

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