職場における適応障害
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職場における適応障害
適応障害とは、生活上の負担や環境にうまく適応できず、さまざまな心身の症状が現れてくるため、社会生活に支障をきたす心の病気のことをいいます。
ストレスの要因が職場にある場合は、「職場不適応症」と呼ばれています。
職場不適応症になると、遅刻や欠勤、仕事のミスが多くなり、人間関係でトラブルに発展してしまうケースもあります。
よくみられる症状には、不眠、頭痛、めまい、動悸などがあり、うつ病と似ているところがあります。原因となっているストレスを受けてもすぐに症状が出るとは限りません。また、症状は6ヶ月以上にわたって続くこともあります。
まわりの同僚や上司からは、職場不適応症という病気と気づかれることは少なく、怠け、甘え、わがままといった誤解を受けることも多くなっています。
適応障害の症状
適応障害には、大きく分けて抑うつ気分、不安、行為の障害の3つに分けられます。他人には、うつ病や社会不安障害のようにみえてきます。
抑うつ気分
気分が沈んで何もやる気が起きない状態です。涙もろくなったり、絶望感を感じることもあります。うつ病、非定型うつ病があります。
不安
焦燥感、恐怖感などの不安症状が現れてきます。過度の心配性になることもあります。社会不安障害、恐怖症、全般性不安障害があります。
行為の障害
無断欠勤、無謀運転のほか、物を壊したり、けんかなどの社会的ルールを無視した行動がみられるようになります。双極性障害、パーソナリティ障害があります。
いずれの場合も、長引くと職業生活に支障をきたすようになります。軽いうちに治療を始めることが大切です。
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