過重労働による心身への負担

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働き過ぎにはご用心

職場不適応症,人間関係,うつ病,職場復帰,対処法

日本人は、外国の人と比べてもよく働いているといわれています。かつてのバブル経済の時期よりは労働時間は減りましたが、まだまだ長時間労働をしている人はたくさんいます。

 

とくに、週労働時間が60時間以上の人は、負荷が長期間にわたって作用しやすくなり、疲労の蓄積が生じます。これを「過重業務」といいます。

 

過重業務の評価にあたっては、1.不規則な勤務、2.拘束時間の長い勤務、3.出張の多い業務、4.交替制勤務・深夜勤務、5.温度環境・騒音・時差などの環境、6.精神的緊張を伴う業務、などについて検討されます。

 

給料をもらうために働いていても、過労でそれが使えない体になってしまったり、残業が多すぎて使う時間がなければ不満はたまるばかりです。

 

ただし、過重労働であっても、その仕事にやりがいを持つことができれば、精神的負担をかなり軽減することができます。働く意味や目的を考えて、やりがいを見つけることができれば乗り越えることもできるようになります。

 

働く目的
  • 金銭取得・・・生活での安心感の増大を得る
  • 安全保障感・・・帰属意識をもつことにより安心感を得る
  • 自尊心・・・働くことに自尊心を置く
  • 対人関係・・・仕事を達成したなかで得る人間関係
  • 人生のメリハリ・・・仕事と私生活の区別 など

 

勤務時間よりも成果に評価を置かれる

 

現在では、勤務時間ではなく仕事の成果を評価するという方向へと変わってきています。長時間働いたり残業をしても、必ずしも評価されるとは限らなくなっています。仕事の成果を評価されるということは、より実力主義になったということです。

 

かつての社員は、上司に気に入られるために深夜まで残業をして、とにかく勤務時間を長くする傾向にありました。仕事人間といわれる人たちは、会社に尽くすことで自分の生きがいを見つけようとしたのでしょう。

 

しかし、長時間労働して残業をたくさんしていても、それが上司に正当に評価されなければ、働く意欲も失われてしまいます。上司の立場になってみれば、社員の労働時間もしっかりと評価してあげることが、職場全体の働く意欲の向上へとつながるでしょう。

 

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