群発頭痛の予防・対処法
群発頭痛の原因は不明
激しい痛みをもたらす群発頭痛ですが、実はその原因はよく分かっていません。ただ、痛みの発作が起こっているときは、こめかみにある血管が拡張しているため、血管のまわりの神経が引っ張られて痛むと考えられています。
また、痛みと同時に目の充血や鼻水が出るという症状は、自律神経(脳幹部にある血管運動神経中枢)から何らかの異常な命令が出ているためといわれています。
ヒスタミン、セロトニンが関係?
群発頭痛の痛みの発作を起こしている患者さんに血液検査をしてみると、いくつかの特徴がみられることが分かっています。
血液中のヒスタミン濃度の上昇
発作中の血液中のヒスタミン濃度が、通常時に比べて20%ほど上昇していることが分かっています。しかし、ヒスタミンがどのような作用で頭痛発作を起こしているのかは分かっていません。
血液中のセロトニン濃度の低下
一方、発作中の血液中のセロトニン濃度は、低下していることが分かっています。片頭痛の場合も同様に、セロトニン濃度が低下していることが分かっています。
発作前に予防薬を飲んでおく
痛みが起こる「群発期」を予測できれば、その前に予防薬を飲んでおくと対処することができるようになります。
使う薬は、血管収縮薬、カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬、リチウム剤などがあり、血管収縮薬以外は痛むときに服用します。
なお、残念ながら現在のところ、群発頭痛を根本から治療する方法は見つかっていません。
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