低髄液圧性頭痛の原因と治療法

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低髄液圧性頭痛の原因と治療法

低髄液圧性頭痛の原因

 

脳と脊髄(せきずい)は、髄液という透明な液体に浸かっています。この髄液はつねに生成されており、その周囲を硬膜で覆うことによって、一定の圧力を保っています。これを髄液圧といいます。

 

 

低髄液圧性頭痛は、この髄液圧が低下することによって起こることが分かっています。髄液圧が低下することにより、脳や脳の表面にある血管、末梢神経、硬膜への圧力に変化が生じて、痛みが起こると考えられています。

 

 

なお、髄液圧は正常な人でも1日に何度か変動することが分かっています。しかしながら、なぜ髄液圧が下がってしまうのかは、いまのところ不明です。低血圧の人に多いので、血圧に関係が深いと考えられています。

 

 

低髄液圧性頭痛の治療法

 

低髄液圧性頭痛の治療では、薬を使っていきますが、ふだんの生活の注意や工夫で頭痛を軽減できることも多いようです。薬に頼るよりも生活療法をうまく取り入れていくことが、うまく対処するポイントとなります。

 

  • 薬物療法

低血圧の人が多いので、血管収縮薬などで血圧を上げていきます。薬を飲むときは、多めの水で服用するようにすると効果が高まります。

 

  • 点滴療法

点滴によって水分を補給していきます。水を飲むという方法もありますが、頭痛が激しいときは吐き気や嘔吐などの症状がでてくることがあるので、点滴を使うのが有効です。ただ、持続性がなく、水分を補給しなければならない場合も多くあります。

 

  • 外科的療法

外傷などによって硬膜が破れて、髄液が漏れているような場合は外科手術が必要になります。

 

  • 生活療法

水分や塩分を多めに取って血圧を上げたり、血液の循環量を増やして髄液圧を上げます。ベルトをきつめに締めることで、腹圧を高くする方法もあります。生活療法を続けることが、頭痛に対処するうえで有効となります。

 

 
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