人工透析は最後の手段
腎機能が低下して慢性腎臓病(CKD)が進行したような場合は、一般的には人工透析しか残されていないと考えられています。もう1つの方法として腎臓移植もありますが、これは腎臓の提供者が必要で、日本ではなかなか実現していないのが現状です。
もし医師から「腎機能の低下が著しいですね。この数値ではもう人工透析をするしかありません。」と言われた場合、患者さんは言われるがままに人工透析をするしかないでしょうか。
ただ、最も重要なのは患者さんの意思です。頭ごなしに「命が危ないから人工透析を受けなさい」と言われても、受ける・受けないは患者さんの自由です。人工透析に健康保険が適用されるようになってハードルも下がってはいますが、受けない選択をすることも本人の自由です。
ここで注意したいのは、患者さんに腎臓の予備能力があるにもかかわらず、人工透析を強引にすすめる医師がいることです。なぜなら病院が儲かるからです。病院には保険から多額の医療費が支払われますから、安定した収入が得られるのです。
よい医師の場合は、慢性腎臓病と診断しても、投薬や生活習慣の改善などで、腎臓病ができるだけ悪化しないように努めます。診断後の数ヶ月の間に腎機能が改善する可能性もあります。
人工透析は一度始めたらもうやめることはできません。人工透析を始める前に、腎臓の予備能力や別の治療法が残されていないかをよく検討しましょう。セカンドオピニオンを利用して、主治医以外の第2の医師に意見をもらうのがたいせつです。主治医との関係が悪くなることを心配する人も多いですが、セカンドオピニオンという考え方は広まっていますので問題ないはずです。
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