やたらと新薬を使いたがる医師がいる理由は?
「新しい薬が入ったのでこちらに変えてみましょうか」
「新薬が出たので試してみましょう」
かかりつけ医からこのようにすすめられると、患者さんは断りにくいでしょう。新薬と聞くだけでいかにも効き目がありそうなので、「じゃあ新しい薬にしてみようかな」と、とくに深く考えずに変えてしまう人も多いです。
しかし、新薬がどの患者さんにも効果が高いというわけではありません。今まで使っていた薬で安定した状態を保っているのならば、改めて変える必要はないでしょう。逆に症状が良くならず、落ち着かないと思うのであれば変えるのも一つの方法です。
重要なのは、新薬にするかしないかは患者さん自身が決めることです。医師のなかには、単に新薬が好きですすめてきたり、新薬の有効性や副作用のデータをとるために、自分の患者に使いたがる場合もあります。
また、薬は特許期間が切れてしまうと先発医薬品が保護されて、価格もどんどん下がっていきます。これでは利益も減ってしまうので、製薬会社は新薬を作ろうとしていきます。製薬会社にすすめられるまま新薬を使おうとする医師も多いのです。
もし新薬にするかどうか聞かれたときは、言われるがままに変えるのではなく、どうして新薬をすすめるのか、服用した場合自分にどんなメリットがあるのか、副作用などのデメリットはあるのか、などを確認しましょう。新薬は価格も高い傾向があるので、その点にも注意が必要です。
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