腎臓病には多くの種類があり、治療法も異なります

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腎臓病の種類個別ページ一覧

急性腎炎
腎炎には、急性のものと慢性のものがありますが、今回は急性腎炎について説明していきたいと思います。腎炎とは、糸球体に炎症が起こって、血液中の老廃物や水分を濾過(ろか)する腎臓の機能が低下してしまうという病気です。急性糸球体腎炎とも呼ばれています。成人よりも、小学校の低学年〜思春期までの小児に起こりやすい腎炎です。高齢の方にはあまりみられません。原因細菌感染によるアレルギー性の病気と考えられています。原因となる主な細菌は、溶血性連鎖球菌というものです。ほかには、ブドウ球菌、肺炎菌などがあります。ただ...
慢性腎炎
慢性腎炎は、慢性糸球体腎炎ともいい、もっとも多い腎臓病として知られています。血尿・たんぱく尿が長期間(少なくても1年以上)持続するものをいいます。かつては不治の病としても恐れられていましたが、最近の研究によって、いくつかのタイプがあり、症状が進行しにくいものもあることが分かりました。原因慢性腎炎の原因は、急性腎炎からの慢性化、免疫反応によるものが多いと考えられています。自覚症状がほとんどないために、原因については完全に分かっていません。症状主な症状は、血尿、たんぱく尿、高血圧です。このほかには、...
急性腎不全
まず、腎不全というのは病名ではありません。腎不全は、腎臓の機能がほとんど失われて、本来の働きをすることができなくなった状態をあらわしています。腎不全には、このページで解説している急性腎不全と慢性腎不全の2種類があります。急性腎不全とはどんな病気か急性腎不全は、何らかの原因により腎機能が急激に低下する病気です。腎臓の働きが低下すると、血液中にある尿素、尿酸、クレアチニンなどの老廃物がたまるようになり、血液や体液のバランスがとれなくなります。尿量の減少がみられる乏尿性急性腎不全と、それがみられない非...
慢性腎不全
慢性腎不全とはどんな病気か慢性腎不全は、数年から数十年にかけて徐々に腎臓がおかされて腎機能が低下していく病態です。腎機能はいったん低下し始めるとどんどん低下してしまう傾向があり、末期腎不全をへて尿毒症に陥ります。尿毒症を放置しておくと、数日の間に死に至ります。慢性腎不全の原因慢性腎不全の原因となる病気にはさまざまなものがあります。特に、高齢社会により糖尿病腎症、腎硬化症が増えています。糖尿病腎症慢性腎炎腎硬化症多発性嚢胞腎慢性腎盂腎炎腎結核間質性腎炎前立腺肥大症尿路形成異常  など腎機能の低下で...
ネフローゼ症候群
ネフローゼは、糸球体に異常が起こって、毛細血管壁の透過性が増大し、本来なら透過させない血液中のたんぱく質をどんどん放出してしまう状態です。症候群の一種でもあり、ネフローゼ症候群ともいいます。詩人の寺山修司や将棋棋士の村山聖などが発症した腎臓の難病としても知られています。症状浮腫(むくみ)高度なたんぱく尿低たんぱく血症高コレステロール血症下痢・腹痛食欲不振重症化すると、咳(せき)や痰(たん)、呼吸困難、腹水、胸水などをまねきます。ネフローゼ症候群の診断基準ネフローゼの診断基準は、タンパク尿、低タン...
IgA腎症(アイジーエーじんしょう)
IgA腎症とは何かIgAは、抗体である免疫グロブリンの一種で、気管支や胃腸などの粘膜を外界から侵入してきた病原菌から守る働きをしています。粘膜に病原菌が感染すると、IgAは病原体にくっついて排除していきます。IgAが病原菌をとらえた状態のものを「免疫複合体」といいますが、これが血液にのって腎臓へ送られて沈着することがIgA腎症の原因と考えられています。腎臓の糸球体の中心部にある組織はメサンギウムといいますが、この領域にIgAが沈着し、炎症を起こします。この慢性腎炎をとくにIgA腎症というのです。...
糖尿病腎症
糖尿病腎症は、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害と並んで糖尿病の3大合併症といわれています。まずは糖尿病についてある程度は知っておくとよいでしょう。糖尿病の症状糖尿病には1型と2型がありますが、単に糖尿病という場合は、体質的な遺伝や生活習慣の影響によって起こる2型を指すことがほとんどです。肥満、過食、運動不足、ストレスなどの条件を備えている人で、血縁者に糖尿病患者がいる人はとくに注意しなければなりません。1型は免疫機構の乱れによってインスリンの分泌が低下したもので、小児や若年層に多い糖尿病です。糖尿病...
痛風腎
痛風とは?痛風腎の説明をする前に、まず痛風について簡単に説明していきましょう。痛風が起こる原因は、プリン体というたんぱく質が分解されるときにできる尿酸の代謝がうまく行われなくなって体内にたまることによるものです。痛風の名前の由来は、ちょっとした風にあたっただけでも激痛をまねくというところからきています。痛風にかかると、足の親指のつけ根の関節などが腫れてきますが、この痛みは信じられないほど強烈なものとなっています。患部をさわってみた体験のある方しかこの痛みは理解できないでしょう。痛風を適切に治療せ...
腎硬化症
腎硬化症とはどのような病気か腎硬化症は、高血圧によって動脈硬化を起こし、腎臓が硬くなって小さくなるという病気です。腎硬化症になると腎臓に障害が発生し、機能が低下していきます。動脈硬化は、高血圧症や脳梗塞、心筋梗塞などの原因としても知られているおそろしい病気です。なお、腎硬化症は、良性腎硬化症と悪性腎硬化症に分けられています。このふたつの症状や治療法の違いをみていきましょう。良性腎硬化症良性腎硬化症は、はっきりとした原因がなく、生活習慣による影響が強い高血圧により、腎臓の動脈に動脈硬化が起こります...
水腎症
水腎症とはどのような病気か腎臓でつくられた尿は、腎盂から尿管を通って膀胱にたまり、尿道から排泄されます。しかし、尿路の途中に障害が起きて尿が流れにくくなると(尿路閉塞症)、尿が腎臓の中にたまってしまいます。すると、腎盂や腎杯(じんぱい)の拡張が生じてきます。このような症状が水腎症と呼ばれる病気です。子供の水腎症は先天的なものが多く、中高年の水腎症は後天的な原因が主になります。水腎症の原因水腎症の原因となる尿路閉塞症には、先天性疾患と後天性疾患のものに分けられます。また、特殊な例では、子宮内膜症が...
尿細管間質性腎炎
尿細管間質性腎炎とは、尿細管と尿細管のあいだの間質(かんしつ)という組織に障害が起こる病気です。尿細管は、糸球体から排出された原尿のなかの水分や電解質など、体に必要な成分を再吸収して血液中にもどす役割をしています。尿細管に障害が起こると、体に必要な成分がそのまま尿として体外に排出されてしまいます。その結果、体液のバランスが崩れてしまい、体にも悪い影響を及ぼします。このような障害は尿細管疾患と呼ばれます。なお、尿細管間質性腎炎は、急性と慢性の2つがあります。それぞれ原因や症状、治療法が異なるのでみ...
遊走腎(腎下垂)
健康な人でも、寝ている状態から急に立ち上がると、腎臓の位置は5pほど下がってしまいます。腎臓は周囲が脂肪組織で支えられているため、体の動きによって上下に移動するためです。ただ、10p以上も下がりすぎると遊走腎(ゆうそうじん)と呼ばれる病気になります。腎臓が下がることから「腎下垂」ともいいます。遊走腎はやせ型の女性に多いことが分かっており、とくに20歳以上で、出産経験のある女性の右側の腎臓に起こりやすくなっています。これは出産によって腹筋が弱くなったことが原因と考えられています。そのため、男性でも...
腎腫瘍 (腎細胞癌)
腫瘍(しゅよう)とはできもののことをいい、良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。良性腫瘍は治りやすいためあまり心配はいりませんが、悪性腫瘍(とくに癌など)の場合は生命の危険にかかわってきます。腎腫瘍は腎臓と尿管などの上部尿路にできる腫瘍です。腎腫瘍には、腎細胞がん腎盂がんウィルムス腫瘍肉腫腎血管筋脂肪腫良性腫瘍などがあります。しかし、腎腫瘍の多くは悪性腫瘍の腎細胞がんであり、全体の約8割を占めているとされています。良性腫瘍は腎血管筋脂肪腫の頻度が高くなっています。腎腫瘍ができる原因については、まだ明...
腎尿路感染症
腎尿路感染症とは、尿路に細菌が入りこんで炎症を起こしてしまう病気です。尿路は肛門に近いため、大腸菌やウイルス、真菌などに感染しやすい器官になっています。腎尿路感染症は、病原体や感染の部位から「上部尿路感染症」と「下部尿路感染症」の2種類に分類されています。上部尿路感染症上部尿路感染症とは、膀胱よりも上側の尿路の感染症です。腎盂腎炎が代表的な病気です。上部尿路通過障害、膀胱尿管逆流、尿路結石などが原因で感染症を引き起こします。症状には、発熱、腎部痛、腰痛などがあります。下部尿路感染症下部尿路感染症...
遺伝性腎疾患
腎臓病にはさまざまな種類の病気がありますが、なかには遺伝子と深い関係のある病気も存在します。原因や症状、治療法などはまだ解明されていない部分もありますが、これからの研究課題となっています。アルポート症候群代表的な遺伝性の腎臓疾患にアルポート症候群があります。遺伝性腎炎とも呼ばれています。男性に現れやすい腎疾患で、病気の進行も男児のほうが女児よりも早いことがわかっています。原因はまだはっきりとわかっていませんが、常染色体のW型コラーゲンの異常であると考えられています。症状については、幼児期から小学...