腎腫瘍のほとんどは悪性腫瘍
腫瘍(しゅよう)とはできもののことをいい、良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。良性腫瘍は治りやすいためあまり心配はいりませんが、悪性腫瘍(とくに癌など)の場合は生命の危険にかかわってきます。
腎腫瘍は腎臓と尿管などの上部尿路にできる腫瘍です。腎腫瘍には、
- 腎細胞がん
- 腎盂がん
- ウィルムス腫瘍
- 肉腫
- 腎血管筋脂肪腫
- 良性腫瘍
などがあります。
しかし、腎腫瘍の多くは悪性腫瘍の腎細胞がんであり、全体の約8割を占めているとされています。良性腫瘍は腎血管筋脂肪腫の頻度が高くなっています。
腎腫瘍ができる原因については、まだ明らかにはされていません。ただし、発症の危険性を増加させる要因として、喫煙、脂肪分の多い食事、ホルモンの影響などが指摘されています。
また、慢性腎不全で透析治療を受けている患者に腎癌の発症が高いことも報告されています。
腎腫瘍の症状
血尿、腫瘤、疼痛(とうつう)の3つが腎腫瘍の3大特徴といわれていますが、これらがそろうことはほとんどありません。他の症状には、発熱、貧血、だるさ、体重減少などがみられることがあります。
しかし、初期の頃は痛みもなくはっきりした症状を示さないので、腹部の超音波検査で偶然発見される場合が多くみられます。進行すると横腹に痛みを感じるようになります。
腎腫瘍の治療
腎腫瘍の治療は、進行の程度に応じて、腎臓の摘出手術を行うことが原則です。腎機能が正常であれば、片方の腎臓を摘出しても腎機能はあまり損なわれません。
そのほか抗がん剤治療(化学療法)などもありますが、こちらはあまり有効ではないという報告があります。
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