腹腔鏡検査と針生検

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腹腔鏡検査と針生検

腹部に穴を開けて調べる

 

腹腔鏡検査、針生検ともに、肝臓の組織を直接観察することで、より確かながん診断をおこなうことができます。(がんの確定診断) ただし、肝臓をみるために腹部に穴を開けることになります。

 

 

そのため、他の肝臓の検査より、患者さんにかかる身体的な負担がかなり大きくなってしまいます。肝臓だけでなく、血管や心肺機能などにも負担がかかります。体力が不安な場合は、別の検査を受けることになります。

 

 

腹腔鏡検査

 

腹部に局部麻酔をかけ、小さな穴をあけて小型カメラを差し込んで、肝臓の表面を観察していきます。肝臓の表面を見ただけで、がんの発生の有無、肝硬変、慢性肝炎などが分かります。

 

 

■長所

 

がんの確定診断の際に、肝硬変や肝炎の状態も知ることができます。

 

■短所

 

肝機能が落ちて、出血の危険性が高いと判断される場合は受けることができません。また、心臓や肺に持病を抱えている人も対象外となります。

 

 

針生検

 

腹部に局部麻酔をかけ、皮膚の上から細長い針を刺して、肝臓の疑わしい組織を採取していきます。同時に正常な部分の細胞を採取して、組織を比較する場合もあります。

 

なお、がんが小さい場合には、採取できないこともあります。

 

 

■長所

 

画像診断で確定できなかった部分の確定診断ができます。他の病気と見分けがつかなかった場合や、疑わしい部分の診断ができます。

 

■短所

 

腹腔鏡検査と同じように、肝機能が低下している人には実施できません。また、がんの位置が特定できなかったとき、何度か刺さなければならないこともあります。

 

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