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原発性と転移性の肝臓がんの違い
肝臓がんのタイプは大きく4つに分けられます。まずは原発性肝臓がんと転移性肝臓がんがあり、原発性はさらに細かく分けられます。がんのタイプによってでき方が違ってくるため、その治療法も変わってきます。
・原発性肝臓がん・・・原発性肝臓がんは肝臓の組織の性質をもちます。さらに肝細胞がん、肝内胆管がん、その他のがんに分かれます。
・肝細胞がん・・・原発性肝臓がんのうちの約9割を占めます。肝臓の右葉、左葉の肝細胞ががん化していきます。
・肝内胆管がん・・・原発性うち、約5%ほどの割合でみられます。胆のうと肝臓をつなぐ管の上皮にがんができます。手術を中心に治療をすすめていきます。
・その他のがん・・・約5%の割合で、肝細胞と肝内胆管の両方と、その他の部位にがんができる場合があります。
・転移性肝臓がん・・・下記に詳しく掲載しています。
転移性肝臓がんの性質
転移性がんの場合、他臓器から肝臓へ転移してくるがんと、逆に他臓器へ転移するがんとでは、その性質が大きく異なります。
・他臓器から肝臓へ転移してくるがん・・・肝臓には他の臓器から大量の血液が流れ込んでいるために、血流にのってがんも運ばれてくることがあります。主に、肺、胃、腸などに発生したがんからの転移が多くなります。
・他臓器へ転移するがん・・・肝臓がんが進行している場合、血流にのって肺から全身へ運ばれることがあります。
肝臓がんは早期発見すれば、転移の可能性はきわめて低くなります。他臓器からの転移に関しては、早い段階で対象となるがんを治療していくことが必要です。進行した胃がんや大腸がんでは、その半数以上に肝臓への転移が確認されています。
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原発性と転移性の肝臓がんの違い関連エントリー
- 肝臓がんには初期症状なし
- 肝臓がんには、初期症状や自覚症状といったものがほとんどありません。進行した後の症状や、肝臓病の検査で気づくことが大半です。
- 肝臓がんの原因は肝炎ウイルス
- がんの発生の原因は、食生活の乱れや運動不足、タバコなどが挙げられますが、肝臓がんの場合はほとんどが肝炎ウイルスになります。感染経路も合わせて知っておきましょう。
- 肝障害の進行と症状
- 肝臓がんには大きな前ぶれとなる症状はなく、急に発病したかに思えますが、実は気づかないところで肝臓病は進行していたのです。
- 肝臓の特徴と再生能力
- 肝臓は大きな臓器であり、再生能力があるため傷がついても修復することができます。血流も多く、胃腸や胆のうとも連携しています。
- 多発しやすい肝臓がん
- 肝臓がんの特徴の1つに、小さなかたまりが複数できやすいというものがあります。早期の段階でも多発するので注意です。
- 肝臓がんの再発率は3割
- 肝臓がんは再発しやすいという特徴があり、一度治療をしても安心はできません。長期的な経過をみていく必要があります。
- 血液検査で肝機能を調べる
- 血液には、肝臓から排出されたさまざまな物質が含まれています。検査をして成分を調べてみると、肝機能の状態、がんの有無などが分かります。
- 肝臓がんの発見と検査方法
- 肝臓がんの状態を知るには、超音波、CT検査などの画像診断をおこなっていきます。検査方法によって、それぞれ長所や短所があります。
- 腹腔鏡検査と針生検
- 画像診断よりもさらに詳しい診断ができるのが、「腹腔鏡検査」や「針生検」です。肝臓の中身を直接みて、がんの判断をおこなっていきます。