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多発しやすい肝臓がん
肝臓がんの大きな特徴として、小さなかたまりのがんが複数できやすいというものが挙げられます。他のがんでは、がん細胞の大きさや浸潤の深さなどで進行度をはかりますが、肝臓がんはがんのかたまりの数も重要なポイントになっています。
他のがんでも複数発生することはあるのですが、その大半はかなり症状が進行してからになります。肝臓がんでは早期でも多発します。
肝臓がんの場合は、がんが複数できているからといって、病状が進行しているとは限りません。また、多発することによって治療も困難に思えるかもしれませんが、実際はさまざまな治療法があるので対処がしにくいわけではありません。
多発しやすいのは肝臓がんの特徴でもありますが、だからといって必ず多発するということではありません。患者さんひとりひとりでその進行状況がかなり違ってくるので、それに合わせた治療法をおこなっていくことになります。
肝臓がんの病期
肝臓がんの進行度は、がんのでき方によって大きく4つの病期に分けられます。病期は治療法を決める目安になりますが、あくまでも目安であり、実際の治療の際には年齢、健康状態、症状の状態などをみてから決定されます。
・1期・・・早期に発見できた場合であり、単発で直径2cm未満。脈管にも発生していない。
・2期・・・多発している場合、直径2cm以上の場合、脈管への発生の場合、のいずれか1つに当てはまるとき。
・3期・・・多発している場合、直径2cm以上の場合、脈管への発生の場合、のいずれか2つに当てはまるとき。
・4A期・・・多発している場合、直径2cm以上の場合、脈管への発生の場合、の全てに当てはまるとき。リンパ節転移が認められる場合も該当します。(遠隔転移している場合は4B期となる。)
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多発しやすい肝臓がん関連エントリー
- 肝臓がんには初期症状なし
- 肝臓がんには、初期症状や自覚症状といったものがほとんどありません。進行した後の症状や、肝臓病の検査で気づくことが大半です。
- 肝臓がんの原因は肝炎ウイルス
- がんの発生の原因は、食生活の乱れや運動不足、タバコなどが挙げられますが、肝臓がんの場合はほとんどが肝炎ウイルスになります。感染経路も合わせて知っておきましょう。
- 肝障害の進行と症状
- 肝臓がんには大きな前ぶれとなる症状はなく、急に発病したかに思えますが、実は気づかないところで肝臓病は進行していたのです。
- 肝臓の特徴と再生能力
- 肝臓は大きな臓器であり、再生能力があるため傷がついても修復することができます。血流も多く、胃腸や胆のうとも連携しています。
- 原発性と転移性の肝臓がんの違い
- 肝臓がんは、原発性か転移性かによってその性質は大きく異なります。一般に肝臓がんと呼ばれているのは、原発性肝細胞がんになります。
- 肝臓がんの再発率は3割
- 肝臓がんは再発しやすいという特徴があり、一度治療をしても安心はできません。長期的な経過をみていく必要があります。
- 血液検査で肝機能を調べる
- 血液には、肝臓から排出されたさまざまな物質が含まれています。検査をして成分を調べてみると、肝機能の状態、がんの有無などが分かります。
- 肝臓がんの発見と検査方法
- 肝臓がんの状態を知るには、超音波、CT検査などの画像診断をおこなっていきます。検査方法によって、それぞれ長所や短所があります。
- 腹腔鏡検査と針生検
- 画像診断よりもさらに詳しい診断ができるのが、「腹腔鏡検査」や「針生検」です。肝臓の中身を直接みて、がんの判断をおこなっていきます。