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肝臓とはどのような臓器なのか
肝臓の再生能力と予備能力
肝臓は人間の体の臓器の中でも一番大きく、重さは体重の50分の1程度になります。肝小葉というかたまりが肝臓を構成しています。そして、再生能力と予備能力というものをもっています。
再生能力とは、正常な肝臓の場合では、炎症などの障害の発生や切除されても、全体の4分の1が残っていれば増殖して数ヶ月で元に戻るというものです。ただし、再生できる数にも限度があり、肝硬変、肝不全の場合は治癒することができなくなってしまいます。
一方の予備能力とは、肝機能の低下をカバーする能力です。傷がついても正常な部分が働きを補うことで、肝臓の働きは保たれて日常生活には支障をきたしません。
肝臓の重要な役割 分泌・代謝・貯蔵・解毒
肝臓には血液を通じていろいろな物質が流れ込んできています。たんぱく質などの栄養成分もありますが、アルコールやアンモニアなどの体に有害な成分も流れ込んできています。それらの物質を加工して、健康維持に役立てるためには主に4つの役割があります。
分泌作用
コレステロールや水分を使って胆汁を合成します。胆汁は脂質を消化吸収されやすくする働きをしています。ビタミンA、D、Eなどの脂溶性ビタミンの吸収も助けています。
また、胆汁に含まれている成分のひとつにビリルビン(胆汁色素)があります。大便が黄褐色なのはこのビリルビンの色によるもので、肝臓病で胆汁を作る働きが低下すると、便の色が白っぽくなります。
代謝機能
肝臓に送られてきた物質を分解することで、消化・吸収しやすいようにかえて心臓に送ります。栄養素を利用しやすいかたちに変えて、体のすみずみまで送り込んでいます。
貯蔵機能
たんぱく質や糖質、ビタミン類をためこんでおく働きです。体が必要とするときにいつでも使えるように肝臓に貯蔵されています。
解毒作用
アルコール、アンモニアなどの体に有害な物質を分解する働きです。防腐剤、着色料、保存料などの食品添加物や、病気の治療のための薬物なども一種の毒物となります。肝臓はこれらの有毒性を消して排出するようにしています。
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肝臓の特徴と再生能力関連エントリー
- 肝臓がんには初期症状なし
- 肝臓がんには、初期症状や自覚症状といったものがほとんどありません。進行した後の症状や、肝臓病の検査で気づくことが大半です。
- 肝臓がんの原因は肝炎ウイルス
- がんの発生の原因は、食生活の乱れや運動不足、タバコなどが挙げられますが、肝臓がんの場合はほとんどが肝炎ウイルスになります。感染経路も合わせて知っておきましょう。
- 肝障害の進行と症状
- 肝臓がんには大きな前ぶれとなる症状はなく、急に発病したかに思えますが、実は気づかないところで肝臓病は進行していたのです。
- 多発しやすい肝臓がん
- 肝臓がんの特徴の1つに、小さなかたまりが複数できやすいというものがあります。早期の段階でも多発するので注意です。
- 原発性と転移性の肝臓がんの違い
- 肝臓がんは、原発性か転移性かによってその性質は大きく異なります。一般に肝臓がんと呼ばれているのは、原発性肝細胞がんになります。
- 肝臓がんの再発率は3割
- 肝臓がんは再発しやすいという特徴があり、一度治療をしても安心はできません。長期的な経過をみていく必要があります。
- 血液検査で肝機能を調べる
- 血液には、肝臓から排出されたさまざまな物質が含まれています。検査をして成分を調べてみると、肝機能の状態、がんの有無などが分かります。
- 肝臓がんの発見と検査方法
- 肝臓がんの状態を知るには、超音波、CT検査などの画像診断をおこなっていきます。検査方法によって、それぞれ長所や短所があります。
- 腹腔鏡検査と針生検
- 画像診断よりもさらに詳しい診断ができるのが、「腹腔鏡検査」や「針生検」です。肝臓の中身を直接みて、がんの判断をおこなっていきます。