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日常生活が困難になる
不安とは、漠然としたおそれの感情をいいます。本来は、脅威や精神的ストレスに対する正常な反応であり、誰もが経験するものです。しかし、不安の程度が著しくひどい場合には日常生活に支障をきたし、治療の対象となってしまいます。
不安のせいで職場で働けない
不安を抱えている人の多くは、はっきりとした原因を特定できないでいます。以下のような状態になってきたら治療を考えなければなりません。精神症状では、焦燥感、無気力、集中力低下など、身体症状では、頭痛、めまい、疲労感、嘔吐などが現れます。
- 名刺交換で手が震える
- 無口になってしまい、必要なコミュニケーションさえとれない
- 緊張感や焦燥感で仕事に手がつかない
- 電話にでるのが恐怖である
- 電車に乗れなくなる
- 家から外に出られなくなる
不安障害の種類
急性ストレス障害
生死に関わるようなトラウマ(心的外傷)体験をした後に現れることがほとんどです。体験したできごとがフラッシュバックするため、似たような場面や人物を避ける傾向があります。
強迫性障害
自分では不合理だと思いながらも、意思に反して頭の中に悪いイメージや衝動が割り込んできます。これが強迫観念です。強迫観念によって起こる不快感を取り除こうとする行動は強迫行動と呼ばれます。例えば、家の施錠を何度も確認したり、手洗いを繰り返す行動などがあります。
パニック障害
ある日突然、めまいや動機、呼吸困難といった命の危険を感じるような症状(パニック発作)が起こります。症状はありますが、医師の診察を受けても、身体的な異常はみられないことがほとんどです。発作を繰り返すと、その不安から発作が起きた場所を避けるようになります。
社会不安障害
人前や他人と話したり行動をとろうとするとき、不適切な行動をとってしまうのではないかという恐怖感を抱きます。かつては「対人恐怖症」とも呼ばれていました。口頭発表、営業活動、人前での会食、集団行動などができず、生活や仕事に支障をきたします。
身体的な症状には、動悸、手足の震え、紅潮、発汗、下痢などがあります。
広場恐怖症
「もし不安発作が起こったら・・・」と恐れて、行動が束縛される場所にいけなくなります。デパートや繁華街、電車、飛行機などが恐怖の対象となりやすく、助けを求められない場所に行くこともできなくなります。成人早期の女性に多く、パニック障害に続いて発症することもあります。
特定恐怖症
とくに危険でない特定の対象物や状況に異常な恐怖感を抱きます。動物、雷、飛行機、高所、閉所、注射器・血を見るなど。
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不安障害とその種類関連エントリー
- 重症化すると職場に行けなくなる
- 社会不安障害は、最初はなかなか病気だと気づかれません。周囲から誤解を受けることも多々あります。重症化すると、職場に行けなくなります。