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重症化すると職場に行けなくなる
社会不安障害は10代で発症することが多く、働く年齢となる25歳以降に発症することはまれです。しかし、もとから「あがり症」の症状を抱えている人は、社会に出ると人と接する機会や発言が多くなるため、大きな悩みとなってしまいます。症状が出るきっかけは、会議での発表の場であるかもしれません。
社会不安障害やパニック障害は、最初はなかなか病気だと気づかれず、周囲から誤解を受けることも少なくありません。時間の経過とともに症状が変化していき、少しずつ人間関係を拒みがちになり、重症化すると職場に行くのが嫌になっていきます。
社会不安障害では
人と接する場面で極度に緊張します。手が震えたり、無口になったりします。人と会うのもこわくなり、十分に睡眠をとることができなくなります。雑談や会食も避けるようになります。
その原因については、さまざまなものがあり、ひとつに特定することはできません。生育環境、遺伝的要因、不安を感じやすい脳のしくみなどが考えられます。性格的には、劣等感の強い人がなりやすい傾向があるとされています。
パニック障害では
動悸、呼吸困難、冷や汗、めまい、吐き気などのパニック発作が起こると、次に広場恐怖が起こります。広場恐怖は、予測できない発作をおそれて、発作が起こった場所や混雑した状況を避けるために行動範囲が狭まります。
例えば、電車内で発作が起こると、電車に乗るのがこわくなり、会食の場で発作が起こると、次からは一緒に食べることを避けるようになります。
周囲からは病気だと気づかれずに「やる気がない」「仕事ができない」などと誤解されがちになります。他の人は当たり前に行動できますが、本人にはその行動ができなくなるのです。同僚に相談することもなかなかできずにいると、さらに悩んでしまいます。
重症化すると、発作がこわくなり、体調の変化に敏感になります。だんだん仕事に出るのがおっくうになり、職場に出られなくなります。
やがて抑うつ気分が強くなります。うつ症状とは同じではありませんが、気分が極端に沈みます。悲しみや絶望感にとらわれていきます。
アルコール依存症になる危険も
仕事や人間関係の不安をお酒でまぎらわそうとする人も少なくありません。お酒におぼれる日々を送っていると、やがてはアルコール依存症になる危険性があります。
アルコール依存症とは、飲酒のために公私で心身の問題が出てきているにもかかわらず、断酒できない状態のことをいいます。
- ウィスキーダブル5杯以上
- 日本酒5合以上
- ビール大瓶5本以上
このいずれかを週に5日以上、5年以上続けるとアルコール依存症になりやすくなります。
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