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B型肝炎の治療
B型肝炎は、急性と慢性のものがあり、発病後の経過も異なります。自然寛解には年齢が1つのめやすとなっており、35歳未満では、たとえ慢性肝炎でも自然寛解することが多いとされています。逆に35歳以上では、自然寛解されにくいといわれています。
急性のB型肝炎は、発ガンの心配はなく、自然に治る可能性も高くなります。発ガンの危険性があるのはB型慢性肝炎です。
出生時にウイルス感染し、数十年経過してから慢性肝炎を発病したような場合は、肝硬変や肝臓がんの元にもなります。50歳以上でも慢性肝炎が続く場合は、とくに危険とされています。
B型肝炎の3つの治療法
がんを予防するためには、ウイルスの増殖を抑制して、炎症を抑える治療をおこなっていきます。35歳未満か35歳以上で、対処法は大きく異なってきます。
○インターフェロン療法
C型肝炎と同じ治療法です。→C型肝炎の治療 炎症をおさえる効果があります。
○ステロイド離脱療法
一時的に炎症を止めます。免疫力を上げて、ウイルスを減少させます。
○ラミブジンの投与
GPT値を下げる抗ウイルス薬です。ラミブジンは、長期間使用するとウイルスが耐性をもって効果が低くなります。
治療法の選択基準
どのような治療法を選ぶかについては、
- 35歳を超えているかどうか
- ウイルスの量は多いか少ないか
- 進行の可能性は高いか低いか
の3つの観点から決定されます。
■35歳以上
・ウイルス[多]、進行の可能性[高] →ラミブジン、インターフェロン
・ウイルス[多]、進行の可能性[低] →ラミブジン
・ウイルス[少]、進行の可能性[高] →ラミブジン
・ウイルス[少]、進行の可能性[低] →ラミブジン
■35歳未満
・ウイルス[多]、進行の可能性[高] →長期インターフェロン、ステロイド+短期ラミブジン、ステロイド+インターフェロン、ラミブジン+インターフェロン
・ウイルス[多]、進行の可能性[低] →経過観察
・ウイルス[少]、進行の可能性[高] →ステロイド+短期ラミブジン、ステロイド+インターフェロン、長期インターフェロン
・ウイルス[少]、進行の可能性[低] →経過観察
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