スポンサード リンク
肝臓病と便秘の関係
あまり知られていませんが、便秘は肝臓病の大敵です。便がたまってくると、便からアンモニアが発生して血液中に入ります。このアンモニアは肝臓で分解されるため、肝臓に負担をかけることになります。
肝機能が低下してくると、脳に障害が発生する肝性脳症という病気を引き起こすこともあります。
肝臓だけでなく、便秘は全身の健康にとってもよくありません。頭痛、肩こり、腰痛、めまい、口臭、不眠、疲労感、イライラ、にきび、肌荒れ、しみなど、さまざまな不快症状があらわれてきます。
さらに、便秘の人は、大腸がん、大腸ポリープ、乳がん、ぜんそく、じんましん、皮膚炎、膀胱炎、痔などの病気が多いことがわかっています。
便秘を解消するためには、以下のポイントをおさえましょう。
便秘解消のポイント
1.朝食後に排便の習慣をつける
まずは朝食を必ず取るようにします。そして、便意が起こりやすい朝食後に排便をする習慣をつけましょう。便意がない場合でもトイレに入るようにすると、やがて便秘が解消されます。朝早く起きて時間に余裕をもたせることも大切です。
2.便意を我慢しない
便意を無理に我慢していると、直腸の神経が鈍くなって、便意そのものを感じなくなってしまいます。便意を催したときは、我慢しないですぐにトイレに行くようにしましょう。
3.食物繊維を十分にとる
食物繊維は便意を促してくれたり、便をやわらかくして排便がスムーズにできる働きがあります。いも類、ごぼうなどの野菜、海藻、きのこ類、果物、豆類などの食品は食物繊維を多く含んでいます。
4.牛乳、ヨーグルトをとる
空腹時に冷たい牛乳を飲むと、腸の運動が起こってお通じがよくなります。また、牛乳やヨーグルトは、腸内細菌の善玉菌を増やす効果もあります。
5.運動不足を解消する
運動不足は、生活習慣病の原因になりますが、便秘にも大きく影響しています。肝臓に負担をかけない程度の散歩やジョギングをしましょう。歩くことを意識して、家事などをこなしていくのでもかまいません。腹筋も便秘の解消になります。
6.腹部をマッサージする
腹部のマッサージも便秘解消に効果的です。お腹を「の」の字にマッサージすると、腸のぜんどう運動を促します。また、逆立ちや青竹踏みなども試してみるとよいでしょう。
7.水分をこまめにとる
水分は十分にとるようにします。とくに夏場は発汗が多く、水分が失われるので注意しましょう。
8.便秘薬はむやみに使用しない
便秘薬は確かに効果がありますが、薬に依存するようになるので、安易に使用するのはやめましょう。他の方法を試しても効果がなかった場合の最後の手段として使用します。
スポンサード リンク
肝臓病によくない便秘の解消法関連エントリー
- 肝臓がんの再発予防のために
- がんの治療後も、肝炎や肝硬変などの下地から再びがんが発生する可能性があります。再発予防のためには、肝機能をチェックしていくことが必要になります。
- インターフェロン療法以外の肝炎の治療法
- インターフェロン療法が事情により使用できない場合は、他の対処療法で症状をやわらげることになります。副作用にも注意しながらすすめていきます。
- 肝臓によい食事とは
- 肝臓がん発病後の食生活を中心に、注意点などを紹介しています。肝機能にとくに問題がなければ、食事制限をする必要はありません。
- 肝臓に良い生活習慣とは
- 治療後、生活するうえでの疑問点を解消しています。入浴や運動、睡眠などいくつかのポイントを押さえておきましょう。ストレスを減らすことも大切です。
- ストレスは肝臓病の大敵
- 体にストレスがかかっていると、肝臓に流れる血液量が減少し、大きな負担がかかるようになります。ストレスをためない生活を心がけましょう。
- 肝硬変の治療
- 肝臓がんを除去した後も、再発予防のために、肝硬変の治療をしていくことが必要になります。肝臓が線維化・結節化することで肝硬変となります。
- 肝硬変と全身症状への対処
- 肝硬変になると、肝機能が低下するため、全身に症状があらわれるようになります。糖尿病や脳症、胃潰瘍などの合併症について解説しています。
- C型肝炎の治療
- 肝臓がんの再発には、C型肝炎が大きく関連しています。肝炎の治療には、インターフェロンという物質が効果を上げています。ウイルスを除去して炎症を止めていきます。
- B型肝炎の治療
- B型肝炎の治療は、C型肝炎の治療法とは少し異なります。患者さんの年齢や、ウイルスの量などにより、治療法の選択基準が設けられています。
- 肝炎ウイルスの感染防止について
- 昔と比べて、現在は感染予防対策が進んでおり、感染者は激減していますが、まだまだ感染経路を知らない方も多くいます。とくに血液による伝染には注意しましょう。