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肝炎ウイルスの感染防止について
感染経路の解明と予防対策
肝臓がんの原因は、肝炎ウイルスの感染です。がん患者さんのほとんどは、C型やB型肝炎のウイルスキャリア(保持者)でもあります。
がんの治療が終わっても、ウイルスが体内に残り続けている限り、肝炎が持続してしまいます。
肝炎の治療も重要ですが、家族や周囲の人への感染を防ぐことも気にかけておかなければなりません。感染経路には、血液や体液などがあるので、これらの付着には注意しなければなりません。
B型肝炎ウイルスが特定されたのは1972年、C型肝炎ウイルスが特定されたのが1989年になります。C型肝炎ウイルスの保持者は200万人以上いるといわれていますが、そのほとんどは約15年前に感染した人になります。
また、B型肝炎は、幼少期に感染しない限り、慢性化することはあまりみられません。ワクチンの接種で予防することもできます。
感染経路が特定された現在では、予防対策が徹底され、新たな感染例は激減しています。
肝炎別の感染対策
がんに関係している肝炎は、C型とB型です。他の種類の肝炎はがんになることはありません。主な感染経路は血液となるので、血液が付着するような道具を使用する場合は注意しましょう。
●C型肝炎
血液感染で肝炎にかかります。成人になってからの発病が、がんへとつながります。
●B型肝炎
血液感染のほか、性交での慢性肝炎も問題となっています。現在では、母子感染は阻止されており、ワクチンで予防されています。
●A型、E型肝炎
ウイルスを含んでいる不衛生な食品から感染します。肉や内蔵の生食には注意しましょう。
●D型肝炎
日本ではあまり見られない肝炎です。
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