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脳梗塞・一過性脳虚血発作
めまいの他、しびれなどがあれば要注意
脳を走る大きな血管に異常が起きれば、命に関わるような重大な事態になりますが、小さな血管であれば、フワフワとしためまいがよく起こることがあります。ただし、しびれなどの症状も出てきた場合は注意が必要です。
中高年の方で、めまいと手のしびれがみられ、それが半日ほどで回復した場合は「一過性脳虚血発作」が疑われます。これは、脳の血管に動脈硬化が起こり、血栓(血のかたまり)が詰まりやすくなることによって起こります。
血栓が詰まっても、自然に溶けて流れ去った場合は、短時間で症状がやわらぐため一過性脳虚血発作となります。これが詰まったままだと脳梗塞となります。
脳梗塞や脳出血が起きた場合、まずは神経内科や脳神経外科で、生命の維持を目的に治療が進められます。再発の予防には、高血圧、高脂血症などの動脈硬化を進めるリスクを減らすことが必要になります。
動脈硬化が進めば、脳の血流量も少なくなるため、めまいも起こりやすくなります。適度な運動で再発とめまいの予防に努めましょう。
治療の進め方
一過性脳虚血発作は、脳梗塞の前ぶれともいうべきものなので、短期間で症状がおさまっても安心はできません。まずはきちんと診断を受けて、治療を行っていきましょう。
診断
全身のチェック、MRIによる画像検査、めまいの検査をします。脳幹や小脳に異常がないかも調べます。
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急性期の治療
脳梗塞の場合、血栓を溶かす薬を用いて治療を進めていきます。脳出血の場合は、手術で血のかたまりを取り除いていきます。
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再発の予防
動脈硬化を高めるリスクとなる高血圧、高脂血症を治療していきます。血流を改善させる薬や血液の凝固を防ぐ薬などを使用することがあります。
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脳梗塞・一過性脳虚血発作関連エントリー
- 椎骨・脳底動脈循環不全
- 脳幹や小脳への血流が、なにかの原因で悪化したときにも、めまいが起こる場合があります。首をそらせたときにクラッときたら、椎骨・脳底動脈循環不全の疑いがあります。
- 聴神経腫瘍
- 片方の耳だけに耳鳴りや難聴などの症状がある場合、聴神経腫瘍という病気が原因になっていることがあります。治療するためには、手術で腫瘍を摘出しなければなりません。
- 前庭神経炎
- 突発的に吐き気をともなう激しいめまい発作が起こり、耳鳴りや難聴でないときは、前庭神経炎の可能性があります。原因についてはあまりよくわかっていません。