椎骨・脳底動脈循環不全

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椎骨・脳底動脈循環不全

首をそらせたときにクラッときたら

 

高いところのものをとろうとして、首をそらせた状態にすると、急にクラクラと強いめまいを起こす人がいます。これは、特定の姿勢で椎骨や脳底動脈が圧迫され、脳幹や小脳への血流が一時的に悪化したことによるものだと考えられます。

 

この病気は「椎骨・脳底動脈循環不全」と呼ばれています。めまいだけでなく、しびれやしゃべりにくさなどの症状が現れる場合もあります。

 

血流が悪化する原因には、低血圧や頸椎の異常がありますが、なかでも注意すべきは動脈硬化です。動脈硬化が進み、血管の内部がせまくなってくると、少しの血圧の変動でも状態異常が起こりやすくなってしまいます。

 

治療の進め方

 

診断

全身のチェック、めまいの検査などを行い、椎骨・脳底動脈循環不全を引き起こす要因を調べていきます。
 ↓

低血圧の場合

血圧が低下すると、脳に流れ込む血流量が減ってしまいます。その結果、一時的に酸素不足になることがあります。低血圧を治していくには、自律神経の働きを改善することが必要です。生活習慣を見直していきます。

 

動脈硬化の場合

動脈硬化が起こると、血液が流れにくくなってしまいます。脳梗塞や一過性脳虚血発作を発症する危険性も高くなります。治療には、食事療法、運動などを取り入れてリスクを減らしていきます。

 

頸椎に異常がある場合

椎骨動脈は、首の骨の近くにあります。頸椎の変形やズレによって頸椎動脈が圧迫されると、血流が低下してめまいを引き起こすことがあります。治療には、整形外科を受診していきます。しびれなどが強い場合は、手術も検討していきます。

 

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