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進行期にもとづいて治療方針を決定

子宮体がんの進行度(ステージ、病期ともいう)は、がんの進行具合や転移の有無などによって、0期〜W期までの5段階に分けられています。

 

子宮体がんの進行期分類

 

0期 子宮内膜異型増殖症
Ta期
Tb期
Tc期
がんが子宮内膜のみにとどまっている状態
子宮内膜を越えているが、浸潤(深さ)は子宮筋層の2分の1以内
子宮筋層の深さ2分の1を超えて浸潤している
Ua期
Ub期
子宮体部だけでなく、子宮頸部の表面に広がっている状態
子宮頸部の筋肉まで広がっている状態
Va期
Vb期
Vc期
子宮の外の膜、卵巣、卵管に転移している、または腹水の中にがん細胞がある状態
腟に転移している状態
骨盤リンパ節、大動脈周囲リンパ節に転移している状態
Wa期
Wb期
がんが膀胱や腸の粘膜まで浸潤している状態
肝臓や肺、腹腔内、足の付け根など、子宮から離れたところまで転移している状態

 

0期は、正常の細胞とは異なる異型細胞が増殖している状態です。がんではない「前がん状態」で、今後がん化する可能性があります。この時期に検診を受けて、早期治療することが大切です。

 

T期は、がんが子宮体部のみにとどまっている状態です。a〜cまでの3段階に分かれています。この時期では9割で治癒できます。

 

U期は、子宮体部を越えて子宮頸部にまで及んでいる状態です。浸潤の範囲によって、aとbの2段階に分けられます。

 

V期は、がんが子宮の外に広がっているが、骨盤を越えて外には広がっていない状態です。卵巣、卵管、腟、骨盤リンパ節などに転移がみられます。a〜cの3段階に分かれています。

 

W期は、がんが骨盤を越えて、肺や肝臓などの遠くの臓器に転移している状態です。aとbに分けられています。

 

子宮体ガンのステージ(臨床進行期分類)

 

手術症例では、推測以上にがんが広がっていたというケースがあります。また、V期、W期でも手術をすることが多いため、手術後に「臨床進行期分類」を決定します。

 

0期 子宮内膜異型増殖症、上皮内がん、組織所見が悪性の可能性がある
Ta期
Tb期
子宮腔長が8cm以下のもの
子宮腔長が8cmをこえるもの
U期 がんが体部だけでなく、頸部に及んでいる状態
V期 がんが子宮外に広がっているが、小骨盤腔を越えていない状態
Wa期
Wb期
がんが膀胱、直腸、小腸まで浸潤している状態
がんが遠隔転移している状態

 

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