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2種類の子宮がん

ひと口に子宮がんといっても、がんが発生する部位によって大きく2種類に分けることができます。

 

ひとつは、子宮の奥の子宮体にできる「子宮体がん」、もう一つは、子宮の入り口の子宮頸部にできる「子宮頸がん」です。

 

これらは、発生する原因、がんの構造、病状の進行具合、発症しやすい年代などが大きく違います。そのため、検査方法や治療法なども異なってきます。まったく違うがんと考えていいでしょう。

 

子宮体がんの特徴

 

女性ホルモンの乱れが主な原因となっているがんです。ホルモンのバランスが乱れる閉経前後の50代に発症が多いことがわかっています。

 

ただし、最近では40代を中心とした閉経前での発症も増えているようです。50歳未満の割合は約10%増加しました。

 

以前は、子宮体がんの割合は子宮がん全体の3割ほどでしたが、現在では増加して約半数を占めるようになっています。

 

自覚症状には不正出血があります。不正出血とは、生理以外での出血、性行為時での出血などのことです。

 

子宮頸がん

 

セックスによって感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因となっているがんです。発症のピークは30〜40代ですが、近年では20代が急増しています。

 

HPV自体は、成人女性の半数以上が生涯に一度は感染するとされているウイルスです。ただ、免疫によって排除されずに一部の型に感染してしまうと、細胞ががん化することがあります。

 

子宮頸がんは、初期にはほとんど自覚症状がありません。早期発見のためには定期検診を受けることが大切です。

 

【子宮体がんと子宮頸がんの違い】

 

子宮体がん 子宮頸がん
自覚症状 不正出血 初期は症状なし
主な原因 女性ホルモンの乱れ(生活習慣や遺伝とも関連か) HPV(ヒトパピローマウイルス)
発症のピーク 50代 30〜40代

 

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