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進行期を知ることが重要

子宮頸がんの進行度(ステージ、病期ともいう)も、がんの大きさや広がりぐあい、転移の有無などによって、0期〜W期の5段階に分けられています。このうち、0〜Ta期が初期のがんとなります。

 

子宮頸がんの進行期分類

 

0期 がんが子宮頸部の上皮内にとどまっている状態
Ta期
Tb期
粘膜の下の膜(基底膜)を越えているが、深さは5mm以内、広がりが7mmを超えない
子宮頸部にとどまっているが、浸潤が深くなっている 転移の可能性も出てくる
Ua期
Ub期
子宮頸部を越えて、腟の下3分の1を超えていない
子宮を支える子宮傍組織まで広がっているが、骨盤壁には届いていない
Va期
Vb期
腟の下3分の1まで広がるが、骨盤壁には達していない
骨盤壁にまで達しており、子宮傍組織まで広がっている
Wa期
Wb期
子宮に隣接した膀胱や直腸にまで広がっている
骨盤を超えて、肺や肝臓などの遠くの臓器への転移が見られる

 

0期は、がん細胞が上皮内にとどまっている状態です。最近では、子宮がん検診で見つかるケースが増えています。

 

T期は、上皮を超えて進行しているが、深さが5mm以内のものです。0期〜Ta期までが初期のがんで、Tb期からは、リンパ節転移の可能性も出てきます。

 

U期は、がん細胞が子宮頸部を越えて、周囲に広がっている状態です。aとbに分けられますが、Ub期では、子宮頸管周囲の組織まで浸潤しています。

 

V期は、子宮の周囲の広い範囲まで浸潤しているものです。このステージになると、がんの浸潤がひどいので、手術はできなくなります。

 

W期は、がんが膀胱や直腸にまで広がり、肺や肝臓などの遠くの臓器にまで転移した状態です。5年生存率は10%以下とされています。

 

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