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子宮頸がんの症状について
初期には自覚症状はほとんどない
子宮体がんでは、主な症状として不正出血があげられますが、子宮頸がんの場合、初期に自覚症状はほとんどみられません。これが子宮頸がんの厄介なところです。早期で発見されるケースでは、子宮がん検診で行う子宮頸部細胞診があります。
ただし、初期の子宮頸がんでも、ときどきみられる代表的な症状はあります。
1つ目が不正出血(月経以外の出血)で、とくに性交時に出血しやすくなります。性交時出血は、子宮頸部から腟に向かって腫瘍が露出しているときに、ペニスが接触することによって起きます。
2つ目は、おりものの増加です。普段よりもおりものが増えたなと感じるようになります。
進行すると様々な症状が生じる
初期にはほとんど自覚症状がない子宮頸がんですが、進行してしまうと、子宮に隣接した臓器にも症状があらわれ始めます。
がんが骨盤内の腰の背骨近くの神経を圧迫するようになると、腰痛や足の痛みなどが起こります。がんがリンパの流れを妨げると、足がむくむようになります。
また、膀胱に浸潤すれば、排尿困難、血尿、尿路閉塞などを引き起こし、直腸にまで進行すると、血便や腸閉塞などもみられるようになります。
- おりものが膿のようになって悪臭を伴う
- 腰や背骨が痛むようになる
- 下腹部に痛みがはしる
- 足がむくむ
- 頻尿・排尿困難になる
- 血便が出るようになる
さらに進行すると・・・
- 水腎症・・・腎臓から尿道までの尿の流れが悪くなって、上の部分に尿がたまった状態です。
- 膀胱腟瘻(ぼうこうちつろう)・・・膀胱と腟との間に通路ができたもので、尿が腟のほうへもれてくるようになります。孔が大きくなると、自然な排尿がなくなることもあります。
- 直腸腟瘻・・・直腸壁が破れて、直腸と腟の間に通路ができた状態です。便が腟のほうへもれてくるようになります。
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