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子宮頸がんはどんな病気か
子宮頸がんとは、子宮頸部の上皮細胞から発生するがんのことをいいます。子宮頸部は、膣に近い部分が扁平上皮、子宮体部に近い部分が腺上皮という、2種類の上皮細胞でおおわれています。
- 扁平上皮・・・子宮頸部の表面をおおっており、細胞が15〜20層に重なって、表面にいくほど扁平になっているのが特徴です。底のほうは、小さい細胞が円形になって詰まっています。
- 腺上皮・・・子宮のほかに、胃や腸管などの粘膜にもみられる円柱状の細胞です。円柱上皮ともいいます。子宮内腔の表面をおおっています。
それぞれの上皮細胞ががん化して
- 「扁平上皮がん」
- 「腺がん」
の2タイプに分かれます。まれに両方の性質をもつ「腺扁平上皮がん」が発生する場合もあります。
現在、子宮頸がんの約8割は扁平上皮がんとなっています。残りの約2割が腺がん、腺扁平上皮がんになります。
同じ子宮頸がんでも、がんが発生している細胞の種類(組織型)によって、症状の進行や治療法は異なってきます。
扁平上皮と腺上皮の境目に発生しやすい
子宮頸がんは、扁平上皮と腺上皮の境目に発生しやすいことが明らかとなっています。
ただし、この境目は女性ホルモンであるエストロゲンの作用で移動することがあります。エストロゲンの分泌が多いときは膣のほうへ、少ないときは頸部の内部へ移動しやすくなります。
このような理由から、子宮頸がんができる位置も年齢によって異なります。最も発症が多い40、50代は、エストロゲンが分泌されなくなるので頸部の内部に発生しやすくなります。
一方で、20代の若い人は、子宮口に近い場所に発生することが多くなります。
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