自己管理とぜんそく日誌の活用
自分で症状をコントロールできるようになろう
ぜんそくは短期間で治るような病気ではありません。一般的に、治療には数年単位の時間を要することになります。
そのため、日々のぜんそくの状態や症状、使用している薬の頻度などを、患者さん自身が自己管理していくことが大切になります。治療は医師に任せきりというのではなく、自分でも積極的にぜんそくについて理解していくことが必要です。
ぜんそくの治療では、薬物治療が中心となっています。自分がふだん使用している薬の名前、使用量、使用している時間帯などはしっかりと把握しておきましょう。発作予防薬(コントローラー)や発作治療薬(リリーバー)を使用していると思われますが、とくに薬の名称については知っておきましょう。
自己管理の方法については、自分でノートに書き込んでいくというやり方もありますが、以下で紹介している「ぜんそく日誌」というものを利用すると、細かな部分までチェックできるので、おすすめです。
ぜんそく日誌をつけよう
ぜんそく日誌は、ぜんそくのための専用の日記のようなもので、
- ぜんそくの症状・体調
- 使用している薬の名前
- ピークフロー値
- 発作の有無
- 日常生活の様子
などを記入していきます。
「独立行政法人 環境再生保全機構」が、患者さん向けのぜんそく日誌を無料で公開しています。こども用と成人用が用意されています。
■ぜんそく日誌入手先
環境再生保全機構HP ぜん息などの情報館
URL→http://www.erca.go.jp/asthma2/
ぜんそく日誌は、患者さんだけでなく、主治医にとっても重要な情報源となります。現在の状態をチェックすることで、今後の治療方針の決定の参考にすることができます。
ぜんそく日誌は常に携帯しておくと便利です。旅先などで、急に発作が起こったときなどに、日誌を見せることですぐに適切な治療を受けることができます。
毎日日誌をつけるのは大変かもしれませんが、書き続けることも治療の1つであると考えるようにしていきましょう。
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