ピークフロー測定で喘息の状態を知る
ピークフローとは
ピークフロー測定とは、十分に息を吸い込んで、力いっぱい吐き出したときの息の速さの最大値を調べる検査です。最大呼気流速度(Peak Expiratory Flow Rate, PEFR)をさします。
このピークフローの値を調べることで、気管支の状態を客観的に知ることができます。例えば、ぜんそくの発作が起きたときや、炎症が悪化して気道が狭くなってくると、吐き出す息の量も減るので、ピークフロー値も低くなります。
測定には、ピークフローメーターという器具を使って、子どもでも家庭で簡単に測ることができます。ミニライト、アズマチェック、パーソナルベストなど、比較的安い価格で各種メーカーから販売されています。
ピークフローの測定方法
ピークフローメーターの使い方は、どの機種でもほとんど同じです。ただし、測定値は機種によって微妙な差があるので、できるだけ同じ機種を使い続けるようにしましょう。ここでは、ミニライトの場合の測定方法を紹介していきます。
1.目盛りの確認
メーターの針(マーカー)が0になっていることを確認します。ずれていたら0に合わせましょう。
2.立ち上がって、メーターをかまえる
通常、測定は立って行います。もし、発作で立つのがつらい場合は、イスに座ってもかまいません。座るときは、いつも同じ姿勢で行うようにします。目盛りに指がかからないように注意しましょう。
3.息を吸い込んで、思いっきり吹く
まずは、これ以上吸い込めなくなるまで深く息を吸い込みます。そして、息がもれないようにマウスピース(吹き口)をくちびるでしっかり包んで、すばやく一気に吐き出しましょう。(最後まで吐ききる必要はありません。)
4.目盛りを読み取る
針が止まっているところの目盛りを読み取りましょう。目盛りの中間に針が止まっている場合は、近いほうを見るようにします。
5.さらに2回測定する
針を元に戻して、同じ要領で計3回測定します。
6.測定値の記録
3回測ったうち、もっとも高い数値をぜんそく日誌などに記録しましょう。
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