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手術療法でがんを切除
早期の肺ガンならばまずは手術を検討します。手術で体の中にある全てのがんを取り除くことができれば、完治する可能性も高くなります。
しかし、手術は肺を大きく傷つけることになり、患者さんの体にかかる負担も相当大きくなります。ですので、手術をする判断は患者さんの健康状態と手術で治る見込みがあるかどうかの2つの面から決定されます。
患者さんの健康状態
呼吸機能に問題はないか?
手術では肺を切除することになるので、呼吸機能にもいくらかの影響がでてきます。手術前に呼吸機能の検査を行って、肺活量などが十分であるか、呼吸機能を保てるかなどをチェックしておきます。
体の健康状態は良好か?
肺ガンの他にも病気をもっている場合や、健康状態がすこぶる悪い場合は、手術によって容態が急変してしまう危険性があります。長時間の手術に耐えられる状態であるかも重要なポイントになります。
切除で治る見込みがあるかどうか
肺ガンがかなり進行しており、転移もみられるような場合は、手術でも病巣をすべて取り除くことはできません。効果も期待できない場合は手術は原則として行わないようになっています。
肺ガンの組織型は?
小細胞肺ガンの場合は、早期の段階に限って手術を行うようになります。進行が速く、転移が起きやすいことが理由になります。
病期はU期以下であるか?
非小細胞肺ガンの場合は、病期の分類でU期以下なら手術で治療が期待されます。VB期、W期の場合は手術は推奨されません。
手術の治療費用の目安(10割)
肺葉切除術 治療費¥1,199,900 入院費(14日間)¥2,010,000
がんのある肺葉を切除する標準的な手術です。一部の肺葉を失っても、ほかの肺葉が機能するので、それまでと同じように呼吸ができます。がんが太い血管まで広がっているような場合は、左右どちらかの肺全体を切除することもあります。
縮小手術 治療費¥1,120,000 入院費(11日間)¥1,540,000
ごく早期の場合、最小限の切除でできるだけ肺を温存する縮小手術が行われることがあります。手術後の呼吸機能低下も少ないメリットがありますが、再発のリスクがあるので、一部の患者さんだけに適応されます。
胸腔鏡手術 治療費¥880,000 入院費(5日間)¥1,130,000
リンパ節転移のない早期肺がんに対しては、胸腔鏡手術を行うことがあります。開胸手術に比べて患者さんの負担が少なくて済みます。
※入院費には治療費が含まれています。
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肺がんの手術療法とその費用関連エントリー
- 肺がんの手術後の合併症について
- 術後には肺が大きく傷ついて、さまざまな合併症が生じる可能性があります。合併症のリスクをよく理解して治療に臨むようにしましょう。
- 光線力学的療法(PDT) 肺がんの画期的な治療法
- 光線力学的療法(PDT)はレーザーを使って肺がんを治療するものですが、胸を切らないでがんを攻撃できるというメリットがあります。体への負担が少なくて済みます。
- 禁煙で肺がんの合併症予防対策
- 肺がんの手術後の合併症のリスクを減らすためには、なによりも禁煙が欠かせません。禁煙を成功させたらさらに回復を早める方法を実践しましょう。
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- 放射線療法は肺ガンを治療するだけでなく、症状を緩和させたり、がんの転移の予防などさまざまな目的で使われます。治療費用の目安も紹介。
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- 化学療法は肺ガンの種類やタイプによって、その効果が大きく違ってきます。どんなタイプのがんに適しているのかを紹介していきます。
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- 肺がんの最新の放射線治療法に、陽子線や重粒子線を用いた粒子線治療法というものを紹介します。
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- 焼灼(しょうしゃく)療法はレーザーを使った肺がんの治療法の1つですが、症状を緩和させることが主な目的になります。
- 遺伝子診断とプロテオミクス
- 遺伝子の異常を見つけたり、がんの原因となっているたんぱく質を解明する方法が実用化に向けて研究されています。肺がんの早期発見が可能になるかもしれません。
- 抗がん剤が効きにくい脳転移した肺がん
- 脳への転移は、肺がんの転移の中でも起こりやすい部位になります。抗がん剤が効きにくいので、放射線治療をすすめていきます。
- 肺がんの骨への転移と放射線療法
- 肺がんの進行具合によっては、骨への転移が見られる場合があります。痛みの緩和には放射線を照射することがあります。骨折にも注意をしていきます。