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骨への転移と放射線療法
骨にも肺がんの転移が起こりやすい部位となっています。骨転移による症状には、
- 初期症状の8割以上を占めている痛み
- 転移した部位の骨がもろくなって骨折しやすくなる病的骨折
- 背骨に転移したことによる脊髄の圧迫での手足のしびれ・麻痺
- 血液中にカルシウムが過剰に溶け出した状態になる高カルシウム血症
などがあります。
肺がんの診断時に骨への転移が見られるような場合には、肺がん自体を治療するための全身療法である化学療法を用いることによって、骨転移の症状も改善できることがあります。
ただし、激しい痛みがある場合や骨折を予防する目的で放射線療法をおこなうこともあります。転移した部位に数回に分けて放射線を照射していきます。
他には、骨折を予防するために、プレートで固定したり、コルセットを装着する方法もあります。痛みのコントロールには、モルヒネなどの鎮痛薬を使っていくこともあります。
骨以外の体の臓器に転移したがんに対しては、全身療法を試してみて広範囲で治療をすすめていきます。その治療効果を調べてみて、効果が認められ大きな副作用がない場合には、継続して化学療法などをおこないます。
一方、効果があまり期待できそうになく、副作用の影響の方が大きいと判断された場合には、緩和療法に切り替えることもあります。
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