抗がん剤が効きにくい脳転移した肺がん

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抗がん剤が効きにくい脳転移のがん

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肺がんの特徴の1つに、全身へのがんの転移が起こりやすいというものを肺がんの脳や骨への転移についてのページで紹介しましたが、脳への転移もさまざまな症状があらわれてきます。病巣が拡大したり、細胞のまわりがむくむことによって、

  • 吐き気
  • 重度の頭痛
  • 発語障害
  • 精神障害
  • 片麻痺
  • ふらつき

などの症状が出るようになります。

 

治療には抗がん剤が効きにくいという側面があるために、放射線を用いて治療をしていきます。脳には有害な化学物質が流れ込んでしまわないように関所のようなものがあるため作用しにくいのです。また、症状を和らげるためにステロイド薬を使う場合もあります。

 

放射線療法により、8割以上の方に症状の改善がみられます。その後の経過についても、脳以外に転移がなければ良好な場合がほとんどです。

 

治療の進め方

 

まずは転移巣の確認を行います。MRI検査などが用いられます。

 

腫瘍が数個の場合

定位手術的照射という、高いエネルギーを持った放射線を病巣に集中させる方法が使われます。照射は病巣1つにつき1回になります。

 

腫瘍がいくつかある場合

全脳照射という方法が使われます。これは名前の通り脳全体に放射線を照射する方法で、数週間にわたって治療をすすめていきます。

 

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