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家族の役割とケアについて

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脳卒中の治療が終わり、病院でのリハビリで日常生活に必要な身体機能がある程度回復すると、自宅に戻ることができます。ただし、身体機能の維持や病気の再発を予防するために、リハビリは続けていかなければなりません。患者さんひとりではできないことが多いので、家族が役割分担してサポートしていきましょう。

 

家族もなにかとつらいですが、患者さん本人が一番つらい経験をしています。とくに、病気の発症前の自分との違いを実感させられることが多いので、気分が沈みがちです。家族は様子を見守りながら、前向きにリハビリに取り組める雰囲気作りを目指しましょう。

 

リハビリがうまくいかなくても、叱ったり否定的なことを言うのは避けたいものです。一方で、あまり過剰に励ましすぎるのも、本人のプレッシャーになることがあります。

 

患者さんを思うあまり身の回りのこと全てを代わりにやるのもよくありません。日常的な動作もリハビリに必要なので、できることは時間がかかっても自分でやってもらいます。

 

介護の負担をわける

 

他の病気と違って脳卒中は後遺症も問題となります。後遺症が重いと、退院後は介護が必要になる場合があります。介護施設に預けると安心ですが、経済事情もあって自宅介護を余儀なくされることもあるでしょう。

 

介護の経験がない家族が面倒をみるのは大変なことです。ひとりで介護して抱え込むのではなく、家族が協力して負担を分担させるのが理想です。

 

社会とのつながりをもつことも重要

 

退院後の患者さんは、将来を悲観して気持ちが暗くなり、家に閉じこもりがちになることがあります。患者さんが社会とのつながりを持ち続けられるようにすることも、家族の重要な役割のひとつです。

 

外出したり家族以外の人と会ったりする機会を積極的につくっていきましょう。デイケアなどを利用して、同じ病気の人と交流することもおすすめです。

 

いつもと違う環境で過ごすことは、脳に刺激を与えるので、リハビリの一環にもなります。

 

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脳卒中の後遺症に対する家族の役割関連エントリー

日常生活動作の自立度を確認する
脳卒中で入院していた患者さんが退院できたら、自宅での生活に戻る準備をはじめます。このとき、日常生活動作(ADL)の評価があるので、どの程度まで動けるのか確認します。
住環境を整えて自宅の安全性を高める
脳卒中で退院した患者さんのために、自宅の環境を整えることもたいせつです。階段や通路に手すりを設置したり、部屋の入口の段差をなくしたり、トイレを和式から洋式にする、などがあります。