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くも膜下出血の治療記事一覧

再出血と出血に伴う合併症くも膜下出血で危険とされているのは、最初の発作よりも2度目の発作です。一度出血が起こっても、すぐに治ったからと思い込んで放置しておくと、同じ場所から再び出血する危険があります。再出血は、最初の出血よりも危険性が高く、患者の命にかかわるケースが非常に多いです。そのために、治療に関しては、最初の発作の処置ではなく、再発を予防するためにおこなわれています。そして、できるだけ早く出...

クリッピング手術は、頭蓋を開く開頭手術で、くも膜下出血の治療としてもっともよくおこなわれている方法です。一度出血を起こした動脈瘤に血液が流れ込んでいると、出血の危険性は下がりません。そこで、クリップと呼ばれる特殊な器具を使って、コブの根元をはさんで、コブの中に血液が入らないようにしていきます。クリップにもさまざまな形や大きさがあり、コブの状態に合わせて使われますが、チタン製のものが安定しており、よ...

動脈瘤塞栓術(コイル塞栓術)は、頭は開かずに、動脈の中に細いカテーテルを送り込んで、コブ(動脈瘤)の中にコイルをつめてふさぐという治療法です。最近おこなわれる例が増え始めた新しい治療法です。局部麻酔でおこなうことができ、体にかかる負担も軽いため、体力が低下した患者さんにも向いています。全身麻酔の場合でも、治療にかかる時間は約3時間と短くてすむため、負担が少なくなります。また、血管内からコブに到達す...

トラッピング法トラッピング法は、動脈瘤につながる血管をブロックするというものです。動脈瘤自体にクリップをかけるのがむずかしい場合や、近くに重要な神経や血管があり、コブに到達できない場合などにおこなわれている治療法です。治療の流れコブへ続いている血管をクリップで止めていきます。コブの左右両方から血流がくることが多いので、2か所を止めることが多くなります。ただし、重要な血管をふさいでしまう場合には、別...

脳血管攣縮(れんしゅく)とは脳血管れん縮は、脳の血管が細くなるという合併症で、くも膜下出血の手術後数日から2週間以内に起こる可能性があります。脳血管れん縮が発生する仕組みはまだよく分かっていませんが、くも膜下腔への出血が引き金となって、もれ出した血液が血管を刺激することによるものと考えられています。脳血管れん縮は、脳の表面だけでなく、脳の内部を走っている血管にも起こることがあります。血管が細くなる...

くも膜下出血の後に起こる水頭症水頭症とは、脳の中の脳室でつくられる髄液が、何らかの原因で過剰となり、脳を圧迫する状態の病気のことをいいます。脳出血で起こる水頭症は急性水頭症といわれますが、くも膜下出血の後に起こる水頭症は「正常圧水頭症」という名称になります。一時的な対処ではコントロールが難しく、程度が重い場合には手術が必要になります。くも膜下出血が起こると、髄液の循環が妨げられて、髄液が過剰となり...

くも膜下出血(脳動脈瘤)の手術を受ける患者さんが気になることのひとつに、「もし手術中に脳動脈瘤が破裂してしまったらどうなるんだろうか?」という疑問があります。手術を行うのは経験を十分に積んだ脳神経外科医であり、もちろん脳動脈瘤が破裂しないように細心の注意を払いながら進めていきます。もし脳動脈瘤が破裂してそのまま放っておけば、患者さんは出血のため死亡してしまいます。しかし、世の中にはどんなに注意して...