スポンサード リンク


再発と合併症予防

再出血と出血に伴う合併症

 

くも膜下出血で危険とされているのは、最初の発作よりも2度目の発作です。一度出血が起こっても、すぐに治ったからと思い込んで放置しておくと、同じ場所から再び出血する危険があります。

 

再出血は、最初の出血よりも危険性が高く、患者の命にかかわるケースが非常に多いです。

 

 

そのために、治療に関しては、最初の発作の処置ではなく、再発を予防するためにおこなわれています。そして、できるだけ早く出血の原因となっている動脈瘤をふさぐ治療がおこなわれます。

 

詳しい検査を行って、動脈瘤の大きさ、形、位置などを調べてから、塞栓術・クリッピング手術などの治療法を検討していきます。

 

 

また、くも膜下出血は、出血に伴う合併症も起こりやすいという特徴があります。治療が成功しても、合併症の影響で身体の症状が悪化するおそれがあります。治療が終わった後も、慎重に様子を見ていくことになります。

 

 

なお、治療期間は、1か月以上かかることが多いようです。

 

 

治療後の経過は個人差がある

 

どのような合併症が起こるのかは、患者さんによってさまざまです。多いのは、肺炎や感染症などがあります。

 

  • 脳血管れん縮

脳血管れん縮とは、血管が異常に細くなる状態のことで、出血が起こった後、数日経ってから起こる合併症です。悪化すると脳梗塞を引き起こすこともあるため、予防処置が必ずおこなわれます。

 

  • 水頭症

血管れん縮の治療後には、「正常圧水頭症」という合併症が起こる場合があります。これは、髄液が増えすぎてしまうという病気です。

 

 

とくに合併症が見当たらない場合は、治療期間は短く済むことになります。後遺症が残ったときは、状態に応じたリハビリテーションをおこなわれます。

 

スポンサード リンク

再発と合併症予防が目的関連エントリー

くも膜下出血のクリッピング手術
クリッピング手術は、くも膜下出血の代表的な治療法です。動脈瘤の根元をクリップでつまんで、血流を止めていきます。
くも膜下出血の動脈瘤塞栓術(コイル塞栓術)
動脈瘤塞栓術は、頭は開かずにカテーテルを動脈内に送り込んで、コブの中をコイルでふさぐという治療法です。血管内治療とも呼ばれています。
トラッピング法やラッピング法などの治療法
その他の治療法には、いろいろな方法を組み合わせたり、ラッピング法でコブを包むというものもあります。動脈瘤に対応した治療をおこないます。
脳血管れん縮の予防と治療
脳血管れん縮は、くも膜下出血の治療をした後に起こる合併症です。手術後2週間は注意しなければなりません。最近では、予防処置を行うケースが増えてきています。
水頭症の手術・治療
くも膜下出血の治療後には、正常圧水頭症が起こることがあります。程度がひどい場合には手術で治療をすることになります。
手術中に脳動脈瘤が破裂してしまったらどうなる?
手術中に脳動脈瘤が破れてしまったらどうなるのか患者さんは気になると思います。このような場合、医師の経験と技術によって、なんとか血流を遮断することがもとめられます。