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さまざまな方法を組み合わせた治療
トラッピング法
トラッピング法は、動脈瘤につながる血管をブロックするというものです。動脈瘤自体にクリップをかけるのがむずかしい場合や、近くに重要な神経や血管があり、コブに到達できない場合などにおこなわれている治療法です。
治療の流れ
コブへ続いている血管をクリップで止めていきます。コブの左右両方から血流がくることが多いので、2か所を止めることが多くなります。
ただし、重要な血管をふさいでしまう場合には、別の場所から動脈を切除して、バイパスをつくることもあります。
クリッピング+塞栓術
コブが大きかったり、コブの根元にクリップが到達できない場合などでは、クリッピング手術も塞栓術も単独ではむずかしく施行できないことがあります。
そのようなときには、クリッピング手術と塞栓術を併用して治療していきます。
治療の流れ
まず、コブをクリップで止めて、残りの部分を血管内からコイルでふさいでいきます。
クリッピング+ラッピング法
そのほかには、クリッピング手術とラッピング法という方法がよく併用されます。ラッピング法とは、コブを外から包んで、壁を補強する方法になります。
治療の流れ
動脈瘤から重要な血管が枝分かれしている場合には、根元にクリップをかけることはできません。そこで、クリップで動脈瘤の一部を止めて、残りの部分はコットンを当てて補強していきます。
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トラッピング法やラッピング法などの治療法関連エントリー
- 再発と合併症予防が目的
- くも膜下出血は、2度目の発作による再出血がもっとも危険とされています。治療の目的も、再出血を防ぐために行われます。
- くも膜下出血のクリッピング手術
- クリッピング手術は、くも膜下出血の代表的な治療法です。動脈瘤の根元をクリップでつまんで、血流を止めていきます。
- くも膜下出血の動脈瘤塞栓術(コイル塞栓術)
- 動脈瘤塞栓術は、頭は開かずにカテーテルを動脈内に送り込んで、コブの中をコイルでふさぐという治療法です。血管内治療とも呼ばれています。
- 脳血管れん縮の予防と治療
- 脳血管れん縮は、くも膜下出血の治療をした後に起こる合併症です。手術後2週間は注意しなければなりません。最近では、予防処置を行うケースが増えてきています。
- 水頭症の手術・治療
- くも膜下出血の治療後には、正常圧水頭症が起こることがあります。程度がひどい場合には手術で治療をすることになります。
- 手術中に脳動脈瘤が破裂してしまったらどうなる?
- 手術中に脳動脈瘤が破れてしまったらどうなるのか患者さんは気になると思います。このような場合、医師の経験と技術によって、なんとか血流を遮断することがもとめられます。