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子宮頸がんに効果的な放射線治療

放射線療法とは

 

放射線療法とは、X線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、体にメスを入れることなく、安全にがんを治療する方法です。

 

放射線を照射されたがん細胞の遺伝子(DNA)は破壊されて、増殖できなくなって死滅します。放射線が当たると正常な細胞にもダメージを受けますが、なるべく正常組織を避けて治療計画を立てていきます。体への負担は最小限に食い止めます。

 

放射線治療は、子宮がんのなかでも子宮頸がんの治療に効果を発揮します。完治を目指した根治照射のほかにも、がんによる出血や痛みなどの症状の緩和に有効です。手術のあとに再発予防の目的で照射する場合もあります。さらに、再発や転移した病巣にも効き目があります。

 

放射線治療が優先される場合

 

まず、体力的な問題で手術療法を受けることができない高齢者が対象となります。
そして、高度の肥満がある場合や、重大な合併症がある場合も、放射線治療が優先されます。

 

さらに、手術に対する恐怖心が強い場合や、術後の合併症に不安をもっており、手術を受けることに同意できない場合も該当します。

 

治療の方法

 

子宮がんの放射線治療には、体の外からリンパ節や骨盤内の病巣に照射する「外部照射」と、腟から放射線の線源を子宮内に入れて、直接病巣に照射する「腔内照射」の2つの方法があります。
放射線だけで治療する場合はこれらを併用していきます。

 

外部照射

 

一般的な放射線治療法で、骨盤リンパ節が照射範囲になります。CT画像などを用いて、なるべく周囲の臓器や細胞に影響を与えないように照射されます。

 

痛みを感じることはありません。1回の治療時間は10〜20分程度になります。治療スケジュールは週5回で、全体で約30回となります。

 

腔内照射

 

子宮内線源と腟内線源による照射で、子宮頸がんの完治を目指していきます。まず、子宮腔内にアプリケーターと呼ばれる器具を挿入して、その後に放射線の出る小さな線源を挿入します。

 

直腸や膀胱などの臓器への影響は少なく、病変部には多くの放射線を当てることができます。
1回の治療時間は30分〜1時間程度で、治療スケジュールは週1回、全体で3〜5回ほど行われます。

 

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