かぜやインフルエンザの予防は必須
ぜんそくは気道が炎症を起こす病気なので、かぜやインフルエンザなどの呼吸器への感染症には十分注意しなければなりません。とくに秋から冬にかけての寒い季節には、インフルエンザが流行します。
ウイルスに感染してしまうと、気道の粘膜が炎症を起こして、過敏性が高まり、さらにぜんそくの症状を悪化させることになってしまいます。
かぜやインフルエンザを予防するためには、できるだけ人ごみに入らない、外出の際はマスクをする、帰宅時にはよく手洗い・うがいをする等を徹底していきましょう。
おそろしい二次感染
もともと気道が炎症を起こしているぜんそくの患者さんがインフルエンザにかかると、細菌性の二次感染を招く危険性があります。
ウイルスや細菌の感染が、気管支や肺などの深い部分にまで達してしまうと、二次感染となり気管支炎や肺炎などにまで進むことがあります。すると、全身の状態が悪化して発作を引き起こす原因にもなってしまいます。
気をつけたい呼吸器感染症
かぜ症候群
アデノウイルス、ライノウイルス、RSウイルス、コロナウイルスなどが原因となります。症状には、くしゃみ、鼻水、咳、軽い発熱、頭痛、軽い筋肉・関節痛などがあります。持続期間は3〜7日です。
インフルエンザ
インフルエンザAウイルス、インフルエンザBウイルスが原因となります。症状には、40℃近くの高熱、強い寒気と頭痛、全身倦怠感などがあり、悪化すると白色の痰が出たり、呼吸困難になる場合があります。持続期間は5〜7日前後です。
↓ 二次感染が起こると
急性気管支炎
アデノウイルス、ライノウイルス、RSウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルスなどが原因となります。症状には、高熱、激しい咳、胸痛、呼吸困難などがあります。持続期間は3〜7日です。
肺炎
肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、嫌気球菌、インフルエンザ菌などが原因となります。症状には、高熱、黄色い膿のような痰、胸痛、強い寒気・倦怠感・頭痛、呼吸困難などがあります。持続期間は7日以上です。
ウイルスを予防のための対策
- 帰宅後のうがい・手洗い
- 保湿で気道の粘膜を守る
- インフルエンザワクチンの接種
- バランスの取れた食生活
- 換気をしてウイルスや細菌を出す
ワクチンの接種は、症状が不安定なときは避けるようにしましょう。また、これまでで接種によりなんらかの副反応を経験したことがある人は、接種に際して医師に相談が必要です。
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