ぜんそくでは禁煙が鉄則 百害あって一利なし

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ぜんそくの人はタバコは止めましょう

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タバコに含まれる多くの有害物質

タバコに含まれる有害物質は、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素、ニコチンなど200種類以上あることが分かっています。タバコを吸うと、動脈硬化を促進して高血圧や脳卒中のリスクを高めたり、肺がんなどを引き起こす原因になります。

 

呼吸器にも悪影響があることは知られていますが、とくにぜんそくの人は絶対に喫煙してはいけません。有害物質を吸入することによって、発作が誘発され、気道の粘膜の炎症が促されます。また、喫煙を続けることによって、治療薬である吸入ステロイド薬の効果が薄れてしまうこともわかっています。

 

タバコはまさに「百害あって一利なし」。ぜんそく患者にとってもメリットは何もありません。ぜんそくの治療中にタバコを吸うのも厳禁です。

 

タバコから流れる煙のほうが有害物質が多い

 

それでは、「自分はタバコを吸っていないので大丈夫」と安心している人も、もう一度周りを見渡してみてください。家族などでタバコを吸っている人はいないでしょうか?実は、タバコを吸う人が吸い込む煙よりも、タバコから流れ出る煙のほうが有害物質が多いということもわかっています。

 

タバコから出る煙は「副流煙」といわれており、この煙を吸い込むことを「受動喫煙」といいます。ぜんそくがある人は、この煙を少しかいだだけでも発作が誘発される危険があるのです。

 

ですから、公共の場などでは、なるべくタバコの煙があるところは避けて、禁煙に指定されている場所にいるようにしましょう。家族などの身近な人にも、タバコを吸わないように協力してもらうことが大切です。とくに子どもがぜんそくの場合、親が喫煙して悪化させることのないように配慮が必要です。

 

ニコチン依存からぬける方法と禁煙のための工夫

 

ニコチン依存から脱出

 

ニコチンパッチを貼る

医師にニコチンパッチを処方してもらい、体に貼って離脱症状を軽減しながらタバコを止める方法です。徐々にニコチンの量が少ないものに替えていきます。1日1回の貼り付けでよいですが、人によってはかぶれてしまうこともあります。貼り忘れにも注意しましょう。

 

ニコチンガムをかむ

ニコチンが含まれたガムをかむことで、禁煙による離脱症状を軽減することができます。ニコチンガムは市販されているので簡単に手に入れることができます。使用する際は、効果がしっかり得られるように、注意書きをよく読んでかむようにしましょう。

 

禁煙の成功率を高める工夫

 

コーヒー、アルコールを控える

コーヒーやお酒を飲んでしまうと、タバコにも手をつけたくなる人が多くいます。禁煙中はできるだけ控えるようにしましょう。

 

周囲に禁煙を宣言する

職場や家族などの周囲の人に禁煙を宣言することで、自分を追い込み禁煙に成功させる方法です。禁煙していることを伝えることで、他人の協力を得られます。

 

体を動かして気分転換

吸いたくなったら、散歩をして気をまぎらわせるのも効果があります。他にも、深呼吸をしたり、軽い運動をして吸いたい気持ちを吹き飛ばしましょう。

 

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