アルコールでぜんそくが悪化する
アルコール誘発ぜんそくとは
ぜんそくの人で、お酒をよく飲む習慣がある人は注意する必要があります。
日本人は「アルコール誘発ぜんそく」を起こしやすいことが分かっています。アルコール誘発ぜんそくとは、飲酒によってぜんそくの症状が悪化するもので、患者さんの半数以上にみられます。
メカニズムについては、処理しきれなかったアルコールが、毒性のある物質「アセトアルデヒド」を生成し、アレルギー反応を引き起こす「ヒスタミン」を放出することで、ぜんそくが誘発されるというものです。
日本人は欧米人に比べて、アルコールを体内で分解する酵素をもっている人が少ないというデータがあります。このことが、アルコール誘発ぜんそくを起こしやすい原因となっています。
お酒が飲める人も要注意
お酒に強いという人でも、飲酒には注意が必要です。仕事で大きなストレスを抱え込んでいたり、睡眠不足で疲れがたまっているようなときは、飲酒によって発作を誘発する可能性があります。また、酔いのせいで薬を飲むのを忘れたり、睡眠不足を招くなど、アルコールが間接的に症状を悪化させることもあります。
付き合いでお酒の席に出なければいけないことが多い人は、症状がコントロールされていれば少々飲むのはかまいませんが、体調が悪いと感じるときには断るようにしましょう。
アルコールに過敏な人はこんなものも注意
洋酒入りのお菓子
お酒が入っているケーキやチョコレートを食べると、発作を誘発することがあります。
味噌やしょうゆなど
味噌やしょうゆなどの調味料には、アルコールが入っているものもあります。お酒に比べてあまり影響はありませんが、過敏な人は注意してください。
アルコールのにおいをかぐ
においをかぐことで、発作が誘発されたり、ビール酵母や麦に反応することがあります。
料理酒、ワイン入りの料理
料理酒などを使っている場合は、加熱調理によってアルコールは飛んでも、においで反応してしまうことがあります。そのほかに、奈良漬けや魚のかす漬けにも注意しましょう。
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