慢性腎臓病患者の食生活のポイント

慢性腎臓病のリスク要因をなくそう

慢性腎臓病,食事,生活習慣,喫煙,ストレス

現代の人々はとにかく生活習慣が乱れがちです。改善すべき点は以下のようなものがあげられます。

  • 肥満
  • 飲酒
  • 運動不足
  • ストレス
  • 喫煙

 

このなかでもとくに、喫煙は慢性腎臓病の危険因子とみなされています。慢性腎臓病のステージ1から5までのすべての段階で、禁煙が推奨されています。

 

次に注意すべき点が肥満です。肥満しているほど末期腎不全に至る危険が大きいことが分かっています。

 

肥満かどうかを測る指標のひとつにBMIというものがあります。BMIは体重(kg)を身長(m)×身長(m)で割った数値で、25以下になっていれば問題ありません。健康診断などでBMIを測ることもあります。

 

アルコールに関しては、適性飲酒量である日本酒1合以下であれば問題ありません。それ以上の飲酒はリスクを高める可能性があります。

 

食生活のポイント

 

食事に関しては、慢性腎臓病のステージによって変わってくるため、医師の指導を受けることがもっともよいでしょう。ここでは、日本腎臓学会が推奨している食事療法があるので紹介していきます。

 

まず、食塩は高血圧を避けるために摂取制限をしていきます。慢性腎臓病患者の1日の塩分摂取量は6gが基本となっています。ただ、慢性腎臓病のステージによっては、それより多めにとれたり、逆に少なくしなければならない場合があります。

 

たんぱく質は、慢性腎臓病のステージが3〜5のときに制限されます。エネルギー不足にならないように、低たんぱくのエネルギーが高い食品を用いることがあります。

 

水分に関しては、特別な場合を除けば健常者と同じでかまいません。水分を過剰に摂取したり、極端な制限をすることは有害となることがあります。

 

 
スポンサードリンク

慢性腎臓病の生活と食事関連エントリー

慢性腎臓病(CKD)の定義と診断基準
これまでは、慢性に進行する腎臓の疾患は種類が多いためわかりにくいとされてきました。そこで生まれたのが、腎臓病をステージ別に治療するための「慢性腎臓病」という定義です。慢性腎臓病の患者はこれからも増えると予想されます。
慢性腎臓病のステージ(病期)分類
慢性腎臓病のステージ分類は、腎機能の評価指標である糸球体濾過量(GFR)によって定められています。
慢性腎臓病の症状と経過
慢性腎臓病は、自覚症状に乏しい病気です。進行した症状には、めまい、だるさ、貧血、むくみ、頭痛などがあります。さらに病状が進行すると、最後には末期腎不全に至ります。
慢性腎臓病の検査
慢性腎臓病の早期発見はなかなかむずかしいですが、定期的に尿検査と血液検査を受けることで見つかりやすくなります。最低でも年に1回、リスクがある人は年に2回検査を受けておくと安心です。
慢性腎臓病の治療の2大目標
慢性腎臓病の治療は、末期腎不全と心血管疾患の発症を防いで、進行を抑えることを目的として行われています。具体的な治療には、食事指導や高血圧指導、生活習慣の改善があります。
慢性腎臓病の薬
慢性腎臓病の治療に使う薬について解説しています。多くの場合、病気の原因となっている高血圧を改善するために降圧薬が使用されます。